８月２９日、月曜日の事。
朝目覚めてから、そうだここはサントリーニ島だという事を思い出す。ホテルの食堂で軽い朝食を食べる。GREEK COFFEE / グリークコーヒーが美味しい。朝食後、ホテルのボスに近くのフェリー会社の事務所を教えてもらい、予約しておいた明日朝のフェリーチケットを発行してもらう。ホテルに戻って準備を整え出発。バスに乗って最南端のRED BEACH / レッドビーチへ。２−３０分でレッドビーチに到着。最初はレッドビーチに行く予定だったけれども、ちょうど到着したところに船着き場があり小さなボートが WHITE BEACH / ホワイトビーチに向けて出発する直前だった。船頭のおじちゃんに５€を支払って岸を離れた。
海水は透明、空の蒼よりも濃く深い色をしている。群青、コバルトブルー、紺碧、ウルトラマリンブルー、何色だろうか。ラピス・ラズリの色かな。海は見入る角度、時間によって常に変化しており、見飽きない。
ボートは一旦赤い岸壁に囲まれたレッドビーチによってホワイトビーに行きたい人々を拾って再び岸を離れる。赤い岸壁がいつの間にやら白い岸壁に変わる。白いそそり立った岸壁に囲まれた白いビーチ。レッドビーチは赤い軽石だったけれども、ホワイトビーチは白い軽石と砂。
海水は思った程冷たくなかった。深いところでも水はとても透き通っていて底迄見渡せる。深いところを流れる水は冷たく、足下が流される。泳ぎ終わるとビーチチェアに寝っ転がり時間を一切気にせずただ寝る。そして起きては泳ぎ、再び寝る。その繰り返し。波の音と人々のささやく声だけしか耳に入らない。
夕方前まで泳ぎ、身体が火照って心地よい疲れがやってきたところでボートに乗って戻る。レッドビーチからバスに乗ってホテルまで。シャワーを浴び再び軽い昼寝をした。１８時過ぎに起きて再び外出の準備。バスに乗って３０分、島の北端の街、OIA / イアに向かう。
イアで夕暮れの町並みを散策。フィラの街とを比較してみると、イアの方が若干観光地化を免れている様に思えた。ところどころに「private」の印がみられた。多くの人々が行き交うメイン通りをそれてprivateの印が多くみられる細い坂道の迷路に入り込んで漂う。斜面の高低差が生み出す複雑な空間を上下していると予期せぬところで視界が開ける。そんな所で全体の風景を眺め、自分の位置と足跡を確認しながら更に彷徨う。歩きながらスナップショットを沢山撮った。全体象、小さいディテール、部分的な町並みなど。モロッコでやった様に星空も撮影してみた。サハラ砂漠程星は捉えられなかったけど、もちろんのことロンドンよりかは星の数は多かった。
青みや黄色がかった写真などバラエティーに富んでいるのは外灯が異なった色をしているからだ。写真は明暗の調整はしているけれども、色はほぼ無調整、ナチュラルな状態にしてある。
完全に日が沈んで、当たりが静まり返った頃にバスでフィラに戻り夕食。ホテルのボスに教わったもう片方のレストランはやはりポッシュ過ぎるなと思ったので、間違いのない昨日と同じレストランに行った。レストランは賑わっていて少し並ぶ。また来てくれたのねとおばちゃん喜ぶ。白ワインをサービスしてくれる。折角なので少し飲んだ。昨日とは少し違うサラダと、トマトと魚のぶつ切り（カジキ）ローストを食した。とても美味しかった。
ピスタチオアイスクリームを食べ歩きして、フィラの街を歩く。
お腹が落ち着いてからホテルに戻り眠る。
