5月25日、後半

夕方の高速フェリーに乗船し、3時間かけてミラッツォの街に帰ってきた。往路は1時間、復路に3時間かかったのは、ストロンボリを出航した後にもいくつかの島に一時停船し、乗客の入れ替えをしていたためである。20時ころに到着しKUBO-Cの運転で産業地帯の家に戻る。

旅中の更なる旅で若干疲労。21時頃まで休憩し、お誘いされているKUBO-Cの友達VRのお宅へ。高速で10分程西に行った街へ。高速を降りてすぐ左折して小さな道に入り住宅地に向かう。すると豪邸が並ぶ地域に入る。車は鉄のゲートが見事な住宅の前に停止しKUBO-Cがクラクションを鳴らすと、ゴゴゴーと鉄のゲートが開いた。ギリシャのANGの家を思い出した。僕の元同級生のANGもシチリアVRもお嬢様であった。ゲートに入り駐車。玄関に招き入れられた。たくさんのVRの家族と思われる人達に歓迎される。まずは初めてVRに挨拶。VRのお父さんであるNRとお母さんにも挨拶。続いて長男のGVNIと奥さんと小さい息子、次男のJMPと彼女。そしてKUBO-Cの事務所のボスであるCLDもやって来たので、お世話になっておりますと挨拶。食卓に迎えられ、全員が着席、総勢11名。アットホームなイタリアンの食事。食べたことのない美味しいアンティパスタからはじまり、おいしいパスタ、カジキ、まぐろの肉をいただき、更にはアイスクリームのデザートもいただいた。僕はロンドンから持ってきた、日本のポッキー、ロンドン仕様のGODIVAチョコレートパッケージ、FORTUM AND MASONのELDERFLOWER TEAを差し上げた。お母さんが喜んでくれた様子。ところでその日はちょうどロンドンのWIMBLEYにて欧州サッカーリーグ決勝が開催されていて、勿論イタリアでも放送されていた。ダイニングにはテレビはないのだけれども、リビングのテレビはONになっていて、音声のみがダイニングに聞こえてくる。中継するアナウンサーの声が興奮してくると、食卓につく男性陣(僕以外)は皆一斉に席を立ち、テレビの前に駆けより叫びだす。すばらしいイタリア。サッカーの力は凄い。女性陣だけが食卓に残り「もう、本当に困るわよねー、これだから」と嘆いていた。僕はストロンボリでの話やロンドンの話などをして会話する。ちなみに、皆ほとんどイタリア語しか話せない。時々KUBO-Cにイタリア語でヘルプもしてもらった。

夜遅くまでお邪魔して、楽しい時間を過ごさせてもらった。最後に皆で記念撮影をおさめてその日はお開きとなった。KUBO-Cに運転してもらい家まで。そのままベッドに倒れ込みぐっすりと眠ったが、実は翌朝は4時起きだったのである。さてどこへいくのかな。続きは明日の更新を。


とりあえず大きな家族。お父さんはエコノミストで会社オーナ。長男もその会社のエコノミスト、次男もエコノミストの卵。次男の彼女はシチリアで有力な政治家の長女。そしてその家族の長女がVRで、建築デザインを勉強しており、KUBO-Cの事務所のボスであるCLDと知り合いだったので、KUBOーCと仲良くなったというわけである。完全なるアッパークラスの方々である。そして皆本当に良い人達でKUBO-CはVRと家族に大変お世話になったのでありました。