TATEづくしと建築談話

午前10時頃起床、朝食を食べ、掃除・洗濯を済ませて外出。本日チューブが一部閉鎖されているのでバスに乗って南下する。センターは案の定大混雑。地下鉄が動いていない分、地上の交通手段を使うしかないのである。TATE BRITAINに何とかして到着。

RUIN LUST展へ。直訳すると廃墟欲とでもなろうか。17世紀から現代に至るまでの廃墟を切り口として鑑賞されるアート、建築、写真をキュレーションした展示会である。JOSEPH GANDYの、JOHN SOAN設計のBANK OF ENGLANDを廃墟化した図、エドゥアルド・パオロッツィのMICHELANGELO'S DAVID像、ターナーの素描、掩体壕の写真など印象的な作品が多く、見入った。スケッチを幾つか。

続いてRICHARD DEACON展へ。ターナー賞受賞者、英国の彫刻家である。数学的な図形を描き、それを立体化し、様々な物質によって置換する。2次元を3次元に飛躍させ物質をあてがい、置換する事で生じる衝突に対してアーティストが見出すディテールが鉄、木などの物質ごとによって異なり、見飽きなかった。綺麗に繰り返し、求める幾何学が実現できるように綺麗にディテーリングされている。幾何学自体はそれほど複雑ではないものの、立体にした時にどれほど大変かは想像できる。これだけ色んな物質で色んな形態を試している、そのエネルギーは計り知れない。

密度の濃い展示会を観て力を使う。センターに戻りカフェで一服。18時半WARRENT STREETのギリシャ料理、VASIS。ARY夫妻が先に到着していた。続いてNGMさんとCSTさん、そしてTKYM氏。本日は6名で集まって食事。
いつもと変わらず時間を忘れ、建築、世間話など色んな話で盛り上がった。22時半お開き。皆各手段で帰宅。僕とNGMさん、TKYM氏はチューブで北上、CMDで乗り換えNGMさんとバスで更に北上。最寄り駅で降りてNGMさんとお別れ。帰宅しシャワー、ブログ。


CARSO ST JOHN ARCHITECTSによるTATE BRITAINの階段室。


TATE BRITAINのギャラリーの1つ。落ち着く。


CARSO ST JOHN ARCHITECTSによるTATE BRITAINの階段室ディテール。鱗型といえばいいか、イチョウ型といえばいいかの模様をした手摺。