ペンギンプールとか、SOSS HINGEやら

火曜日。
昼はバゲットをもってリージェンツ・パークの広い野原でベンチに座って昼食をとった。平日真っ昼間、今日も快晴だがほとんど人がいないので独占状態。ロイヤル・パークとロンドン・ ズーのスタッフがちらほらしているだけだった。風が強く、それと共に大量の巨大な花粉が飛んできて全身にあたる。花粉症にならない体質でよかった。

リージェンツ・パークの入り口付近ではなにやら工事が行われている。フェンスに張られた工事中の横断幕には無数のペンギンがコラージュされている。「イギリス国内で最大のペンギンプール」と太字で書かれている。今月の27日にローンチされるとのこと。新しいペンギンのための空間が完成するのだとなるとBerthold Lubetkin設計、構造家Ove Arup(構造大手アラップの創設者)による1934年の古い方、近代建築の教科書に良く出てくるあのペンギンプールはどうなるのだろうか。このプールはGRADE 1にリストアップされた重要な建築の1つであるらしいから、まあ破壊されたりはしないだろう。他の動物への転用をするのだとしたらペンギン以外に機能的になりうるのだろうか。気になったので、じゃあ見に行こう!とはさすがにならず、ネットで調べてみるとペンギンプールに関する7年前のニュース記事を発見する。つまり、2004年の段階ではペンギン達はどこかへと移動させられ、そのかわりのワニと、植物が植えられているそうだ。

ちなみに、新しくオープンするプールはこんな雰囲気になるそうだ。


Reference image from: http://www.zsl.org/zsl-london-zoo/exhibits/penguins/ より

事務所では誰のitunesかわからないけど、カントリーソングがかかって至って穏やか。来週の3連休と合わせて長めの休暇に明日から入る同僚もいてこれから事務所はもっと静かになる。

今日はドア・ディテールの図面をやる。SOSS HINGEとは商標登録されたヒンジの名前でこのヒンジは実に精巧にできている。一般的なヒンジがそうであるようにピヴォットを中心に円運動をして開くのではなく、もう少し複雑な曲線を描きながら開閉する。扉を閉じた時、外からは一切見えない。一般的にCONCEALED / 隠し、といわれるタイプのヒンジだ。そのヒンジを使ったレザー仕上げの扉のディテールを作図、修正していた。1.5mm単位の操作で目が痛い。SOSS HINGEを片手に、夕飯は何にするかなと思考中。結果ブロッコリーとタマネギのみそ汁をつくった。

SOSS HINGEはこんなかんじ。