Russian wooden architecture| ロシアの木造建築

I was asked to design Russian Dacha. Building itself is already there as it was designed in the office before and what i am in charge of is to design 4 different elevations for cross shaped architecture. it is about decoration. If you have seen any of traditional Russian wooden architecture, you will see elaborate wooden carving. I was told to study those traditional elements first and then evolve those as modern. Decoration is much difficult than plan, but my right hand moves. I just have to create numbers with quality and find out the one (but i need four of them). I need some rules or stories to be convincible behind the output. Well,, maybe its time to eat sweet that I got from my parents from Japan yesterday.

事務所でやっていることをしばらく書いていなかったので、今日は最近何をやっているかを少し。
少し前から、ボスの頼みで(ボスん家)、ロシアにあるダーチャに関する設計をしている。建築自体はもう設計され建ちあがっている。僕はその十字形をした建物の四面に春夏秋冬、4つの季節を表現したエレベーションを考えている(後1週間以内に)。要は、装飾である。ロシアの木造建築を一目見れば解るが、手の込んだ装飾が彫られている。伝統的に用いられるモチーフも考慮し、現代風にアレンジした何かが求められている。装飾を設計するのはプランよりも難しい。何も必要性がものであるし、宗教的な要素も入ってこない。だが季節という言葉を辿って、手はひたすら何かを探し求めて紙の上を走る。実に楽しい時間のすごしかたである。ああでもない、こうでもない。ただ数をこなし、これだという一枚、(といっても四面必要だが)が発見できるまでやる。これまでの感じだと、幾つかのアイデアの中の、具象と抽象のちょうど中間に属すものに着地しそうである。4面全て異なるが、何かしらの縛り、あるいは共通項が必要だ。そう言えば、今丁度読んでいる鶴見俊輔の「限界芸術論」に何かヒントが隠されているような感じがする。『…(純粋芸術と大衆芸術、この)両者よりもさらに広大な領域で芸術と生活との境界線にあたる作品を「限界芸術」と呼ぶことにして見よう。』、、で更に、(コンテクストは書きませんが)『生活の様式でありながら芸術の様式でもあるような両棲類的な位置をしめる限界芸術の諸種目が、重大な意味をもつことにある。』と書いてある。
もともとこういったロシアの木造建築に出現する装飾というのは、おそらく大工さんがコツコツと考え作り上げていった日常性が集積して伝統化したものじゃないかなと睨んでいる。宮沢賢治の農民芸術とかそういう類に属するもの。それとか日本の擬洋風建築とか。まあ確かではないが、大きな間違いではなさそうだ。
ぼーっと設計しているより、自分のデザインがどういう路線上にあるかは知っておきたい。だが、それを知ったから行き先が解るわけではないのだけれども。
そろそろ羊羹が冷えた頃だろうか、食べるのが楽しみだ。


From http://englishrussia.com/?p=2070 より

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