ベニス旅行2日目・後半

ピザの昼食を済ませた後、散策を続ける。歩いてすぐの運河に架かる橋を渡るとUNIVERSITÀ CA' FOSCARI VENEZIA, S. SEBASTIANOがある。ヴェネチア大学の法学部で、KUBO-Cによるとその玄関ファサードを設計したのカルロス・カルパだそうだ。少し散策して橋のすぐ横に発見。風景に溶け込んで最初は気がつかなかった。よくよく見るとスカルパのデザインである。しばらく観察しながら堪能。スカルパの前でKUBO-Cと記念撮影をした。

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KUBO-Cのお勧めでPONTE DELL’ACCADEMIA / アッカデーミア橋へ。運河に架かる大きな木造の橋。その上から景色を眺める。ターナーやカナレットの絵画が頭をよぎる。美しい風景をしばらく眺め、徒歩を再開。

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そろそろ夕刻。一旦アパートに戻りKUBO-Cは服を着替える。15時過ぎにサン・マルコ広場近くの水上バス駅近くへ。KUBO-Cシチリアからの友達のVRと娘のNRと合流。久しぶりの再会である。皆で歩いて会場へと向かう。

今回のベネチア訪問の理由の1つは、KUBO-Cの大学時代からのお友達YKTART FESTIVAL: ARTE LAGUNA PRIZE 2018.19に出展しているからである。しかも見事PRIZEを受賞したのでおめでたい。それとシチリアVRNRは現在ミラノに住んでいるようで近いので、会おうということになったのだ。今晩はVRNRと会い一緒に展示会のオープニングに参加するのである。

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たくさん歩いてようやく会場の工場跡らしきに到着する。大是非の来客で賑わっているお祭り騒ぎ。展示会を楽しみながらYKTの作品を捜す。VAGUE LINES WITHOUT YOU:黒い帯状の伸縮自在な素材を活かした大きな建築的インスタレーションである。どの展示物よりも一番INTERACTIVEで子供から大人まで身体を使っていろんな空間・身体体験ができるとてもいいインスタレーションであった。ゴム系素材の形をうまく利用しているので、立ち位置を移動するとその印象もガラリと変化する。SOLID/硬く詰まったものに見えるかと思うと、TRANPARENT/スカスカに見えたりする。視覚的な変化が今度はインスタレーションの中に入ってみようかな、と観察者を誘導したりする役割もある(アフォーダンス)。NRを含めた多くの子供たちは、そんなことを頭で考えずに直感的にインスタレーションに突っ込んでいき、身体で覚え、自分自身で遊びを発明していくので、天才である。観ていて、なるほどなあと感心する。

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YU KATOの作品。

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YU KATOの作品。

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会場の様子。

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会場の様子。

夜の授賞式ではYKT大勢の観客の前で表彰される。おめでとうございます。夜YKTらに挨拶し、水上バスで宿近くに戻る。VRと遊び疲れて眠ったNRをホテルの部屋まで送る。ここでVRNRとはお別れ。短い時間だったけれども楽しかった。今度はシチリアかミラノで会うことを約束してお別れ。歩いてアパートまで戻り、就寝。

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表彰されるYU KATO。

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展示会へのリンクはこちら:

ARTE LAGUNA 2018_19: https://www.artelagunaprize.com/

WINNER: https://www.artelagunaprize.com/archive/2018-2019/winners