ベニス旅行3日目・前半

朝早くに起床。身支度を整えてアパートメントを出発。歩いてレアルト橋まで。橋の横すぐにある水上バスの駅から乗船。STAZIONE DI VENEZIA SANTA LUCIA / ヴェネツィア・サンタ・ルチーア駅の前で下船。駅構内のチケット売り場でiPHONEで所持しているデジタルチケットを確認、カフェでエスプレッソとクロワッサンの朝食を食べ、8時27分発の電車でVERONAへ。1時間半少々の乗車。駅を出るとヴェネチアの港や造船場が見える。島を出て本島に入りしばらくすると田園風景が見えてくる。それと北イタリアの山脈。機内の窓からも眺めたけれども美しい。

10時前にVERONAに到着する。駅前でタクシーを拾って唯一の目的地であるMUSEO DI CASTELVECCHIO / カステルヴェッキオ博物館へ。こちらもカルロ・スカルパ設計の改修である。今まで幾度となく書籍の図版やスクリーンで観てきた建築がようやく実際に体験できる。城壁をくぐり中庭へと抜ける。中庭に入るとすでにスカルパのデザインと思しき要素がちらほらと見え始める。どこからがオリジナルでどこからがスカルパの手が加わったのか考えながら鑑賞するのが楽しい。エントランスに入り、チケットを購入し早速ルートに従って鑑賞。最初の彫刻の空間、最も有名な空間の1つである。5つの四角い空間が連なり、それぞれの空間にスカルパデザインの光が入り込み、ナラティブを紡ぐように彫刻が絶妙に配置されている。スカルパは彫刻のDISCOURSE / 対話に上品に手を添えて補完・強調するような設計をしている。

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彫刻ギャラリーを抜けるとCANGRANDE SPACEへ。スカルパデザインが大爆発している。なんとも言葉では説明できない空間。写真でお見せしたい。建物内部のギャラリーへ。シチリアPALAZZO ABATELLISで鑑賞したスカルパのデザインと当たり前だが似ている。絵画の縁取りやイーゼル、空間の流れは言わずもがな秀逸。アディジェ川を眺める。長い年月を経てヴェローナの街に溶け込んだスカルパの建築の様をしっかりと覚える。本を買い、KUBO-Cとエントランスで記念撮影をし美術館を後にする。

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美術館の前でタクシーを拾おうとするもなかなか捕まらない。仕方ないので急ぎ足で駅へ向かう。途中から小走りになり、ギリギリのタイミングで駅に到着。KUBO-Cがサンドイッチと飲み物を買ってくれる。予約していた電車にギリギリ間に合った。