V&A、CHELSEA VS BAYERN、...ETC

5月19日、土曜日。

掃除・洗濯をすませ「よしっ、外出だ!!!」と思った惰性で外出してみると、ふう、V&Aに辿り着く。昨日の夜と同じSOUTH KENSINGTONだ。いつきても必ず見るべきエキシビションがある。「BRITISH DESIGN 1948-2012, INNOVATION IN THE MODERN AGE」なんて絶対みなくてはならない企画展の1つであるけれども、今日は全く見る気がしない。最も北側に面したMORRIS, GAMBLE AND POYNTER ROOMSへ直行。コーヒーとクロワッサンを買ってテーブルにて1人沈黙。ピアニストの演奏があって豪華だ。しばらくして動く気になったので、散策する事に。いつの間にか建築のマテリアルを追っていたので、じゃあ今日はマテリアル採取してみようと勝手に決めて散策。

FFの床材はWOOD PARQUETである。日本語で調べてみると「寄せ木細工」とある。今やっている住宅の床と全く同じパターンなので参考になると思い、さっそく入隅、出隅、アクセスパネル部分に注目して写真やらを納める。ちなみにこの写真のパターンはHERRINGBONEという、それかCHEVRONともいう。杉綾模様というようだ。他にもSHIP'S DECK、BASKET WEAVEなどいろんなパターンがある。パターンによって部屋の印象は勿論の事、格式や部屋の用途も変わるのかもしれないと深読みしてみるも、そんな潜在的な意味があるかは知らない。今度時間がある時に調べてみようか。

ENCAUSTIC TILEもチェック。「焼き付け」と訳すのだが詳しくは知らない。ただこれも頻繁に使うので一枚。こういうデザインは未だにどうやってデザインしたら良いか解らない。ただ真似するしか無い、と個人的には思っている。ただ見たママをイミテーションするのではなくて、構成・構造だけを抜き取る様にして。

MARBLEもしっかりBOOKMATCHINGされている。BOOKMATCHING、これは翻訳はない。建築に携わっている人ならミースの大理石の模様が左右対称になっているのを想像してもらえればお解りだろう。木や大理石の模様を左右対称に配置する事で本が開いた状態にみえるように操作する事を指して言う。通常このテクニックはバイオリン、ギターやらの楽器の仕上げに使われる。あとイギリスの高級自動車、ROLLS ROYCEのインテリアに使われるべニヤもそうだ。

中世の巨大な木製扉があって大きいなあこれはとしばらく眺める。その扉にはひとまわり小さい扉が埋め込まれている。形はトランプのエースの様な形をしていた。どこか巨大な城かマンションの門として使われていたのだろう。日本の大名屋敷の様に小さな扉が横についているのではなく、扉の中に扉が埋め込まれているような設計。この扉をスケッチ。疲れたのでふと上を見上げると、ガラス屋根のディテールが目に入る。マリオン部分はレンガの壁をCHASE / 切り込んで納めてある。実際の屋根部分となる水平なガラス材の部分も切り込みが入れられ、鉛のflashing / 雨抑えがみえる。左の方に移動すると、CORNICE / コーニスとマリオンがぶつかる部分が見える。三重ガラスのマリオンが勝っている、様に見える。スパっとコーニスはスライスされていた。さすがにコーニスの断面に合わせてマリオン切り欠くのは面倒だろう。


PRINCES GARDENS、インペリアル・カレッジの学生が憩う静かなガーデン。


T門会は一番前のソファー席をRESERVEDしているので快適。


写真はYSMRさんとASDさん、いつも人生相談に乗ってもらっている先輩方。

建築を見ていると疲れる。16時半過ぎ、IMPERIAL COLLEGEのとあるバーへ。稲門会の皆がサッカー教室の後に集まっているので、僕はそこからの参加。みなさんと挨拶。暫く談話。ところでどうしてバーでどうしてここなのか。それは勿論、チャンピオンズリーグ決勝(チェルシーVSバイエルン)をここCHELSEAで観たいからだ。それが今日どうも青いユニフォームが街中に多い訳だ。ふう、しかし僕は殆どサッカーに興味が無いのでみんなと話せたし、頼まれていた書斎改修の図面も渡せたし様は済んだ。これからここはどんちゃん騒ぎだ。その前に僕はいずこかへ。


とあるSTAIRCASE / 階段室、ミシンがここまで並ぶと圧巻。

THE PHOTOGRAPHERS' GALLERYが新しくなって確かここ数日がオープニングの日だったので行ってみた。しかし残念ながら今日はプライベートパーティーで貸切。改めてきてみよう。それにしても以前よりも立地も入れ物も良くなった。設計はO'DONNELL + TUOMEY。

[:W640]