現場ノート

という名前で再更新。今週の現場でのJOIENERYとの打ち合わせ。現場では既にCORNICE / コーニスがインストールされ内装は一部最終仕上げ段階に入っている。CORNICE / コーニスは壁と天井がぶつかる部分の水平を飾る帯のデコレーションの事だ。日本語では蛇腹というらしい。チェルシーの住宅で使用するものはこの写真に写っているもの。これがワンタイプ、他にも3つのタイプがあり、それぞれの部屋の天高や用途によって装飾の程度が異る。ミニマルなものであったり、この写真のように少し複雑なプロフィールを持たせたりしている。これは既成品ではなく、PLASTERWORKS / 漆喰仕上げ、(特にこういうCORNICE / コーニス、CEILING ROSE / 天井の装飾、PEDIMENT/柱上部の水平部分などを専門に作るプロ)に頼む。まず我々の提出した図面をもとにMOLDING /型を形成しそこに石膏を流し込む、流し込んだ後に強度を持たせるためにHESSIAN SCRIM/粗い麻布を敷く。これはコーニスの重さを軽減するためにも意味がある。すべてを石膏で作ってしまったら非常に重くなる、特に長いものは。HESSIANを引いた後、更にその上から石膏を流し込み、コーニスは完成する。更にプロフィールを整えるための処理が必要だけれども、だいたいこんな感だ。何故造り付け家具をつくるJOINERYとコーニスを持ちながら打ち合わせが必要かというと、AC UNIT / エアコンが造り付け家具の背後に設置され、空気口がコーニスと家具のディテールと複雑に関係するからである。現場の石膏ボードの上でスケッチしながら細かいところまでを詰めていく。