RYUICHI SAKAMOTO TRIO WORLD TOUR 2011の事

11月3日。1日の事が書けなかったので今日更新。

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19時前、地下鉄からテムズ川沿いの駅に到着し橋を渡りROYAL FESTIVAL HALLに赴く。RYUICHI SAKAMOTO TRIO WORLD TOUR 2011。

19時ジャスト、ホールのチケットオフィス近くのイスに座って寛いでいるT君とEMIさんを発見し合流。EMIさんにはしばらく会っていなかったので久しぶりの再会。T君はオクスフォードぶり。開演前、軽食をとりながら時間が過ぎるのを待つ。19時半開演。2階席の一番前の列。無理なくステージ全体を見渡せるよいロケーションで、ピアノの配置からしても良い場所のようだった。

黒で染まった丸い眼鏡を着用した坂本龍一現れる。ピアノの弦を直接手で弾いてFUKUSHIMA♯1でコンサートがはじまる。(弾いている様にみえた)
さすが巨匠、いずれの曲も知っているものばかり。ほとんどすべてITUNESに入っている。僕がITUNESで聴いている音源とほとんど同じ様に聞こえる。実に丁寧、精密で狂いのない演奏だった。「狂いがある、ない」というのは間違いな様な気がする。楽譜があってその通りに演奏するというよりか、たった今、発した音がこのようであったから、次の音はこのようにあるべきだ、TRIOのチェロやバイオリンがこうだったからこれはどうか、、と全体のバランスを確認しながら静かに前進、曲としてinterweavingしていくサイバネティカル・ディスコース(会話)であったような気がする。

9曲目のmerry chrismas mr.lawrenceが始まると会場が一瞬ざわめいた。最も騒々しくざわめき、また一段と深く静まり返って全員がしばらく息を止めた様な空気に満たされた。音と同様に光の演出もミニマル、上部からの数少ないスポットライトと少しだけのスモーク、後木漏れ日の様なエフェクトをつくりだすフィルター。15曲目にあたる「1919」を最後にリストの演奏がすべて終わった。ここから3回ENCOREが入る。「ichimei / harakiri - death of a samurai main theme」、「parolibre」と続き、最後は「mizu no naka no bagatelle」で終わった。長い拍手が続いた。会場にいる外国人と日本人の割合からしてもRYUICHI SAKAMOTOは間違いなく本物のインターナショナルだなと感じ入る。

テムズ川セントポール、バンク方面の夜景にはレンゾピアノのSHARDが加わって豪華さが増した。(写真には写っていないけれども)
コベントガーデンのメキシカンで3人で食事をし夜遅くに解散した、金曜日の夜会う事を約束して。

なおLONDONでのコンサートはUSTREAMで公開されている。録画されたライブ映像を確認して、はっとする。そうか、、今思えばステージのど真ん中になんで小さな鳥みたいなのがいるんだろうって思っていたのだが、あれはカメラだったのか。カメラのフレーミングでそれが明らかになった。

USTREAMの録画ライブ映像
http://www.ustream.tv/recorded/18249326/highlight/213811