BBC PROMS 5

7月18日、月曜日。

サクサクと仕事をこなし、こなし、こなす。M.Sが金曜日に事務所を去ってしまうので、それまでにディテールをチェックしてもらう予定だからだ。しかしながら今日は18時半で仕事を終え、BBC PROMS 5へ。

19時過ぎ、ROYAL ALBERT HALLへ。MESSIAEN, DUSAPIN, & BEETHOVEN。

現代作曲家のOLIVIER- MESSIAEN / オリヴィエ・メシアンとDUSAPIN / パスカル・デュサパンの曲はお互い20世紀の作曲家ということもあってか、とてもコンセプチュアルな音楽だった。点の様な音を出したり、同じ音程を長く線の様に出したりする。それぞれの楽器が点と線を描き、指揮者によってORCHESTRATIONされると、それはもっと複雑な幾何学になるということである。ジオメトリカルなイメージが浮かんでくる。なるほど、さすがヤニス・クセナキスに絶賛されたという意味が理解できる。

ベートーベンはピアノ、ヴァイオリン、チェロのための三重協奏曲 ハ長調 Op.56という曲名だった。アレグロ、ラルゴ、ポラッカという3つの楽章に分かれた構成をしていた。最後のポラッカという楽章が特に印象的で、大きなテンポの変化があった。ポラッカ=ポルカとはポーランドスタイルのダンスの事らしく、まさにその軽快なダンスの様で、迫力があった。残念なのは最強ピアニストのMARTHA ARGERICH / マルタ・アルゲリッチが健康を理由に出演をキャンセルした事だ。母さんのいった通りだった、「その人よくキャンセルしはるよ」っていっていた。それでもその代わりに演奏したFRANK BRALEYというピアニストは、指揮者のCHOUNG MYUNG-WHUN / チョン・ミョンフン / 鄭 明勳と共に拍手喝采であった。すごい演奏家ばかりなのだなと、サッシを読みながら驚いた。これが£10以下、1300円くらいで聞けるなんてヤバイぜ、BBC PROMS。さて次は今週木曜日は、 ヤナーチェク / JANACEKだ。