ジムでみんな手話なものだから、

5月18日。ジム帰りで夕飯を作って食べて、ブログを更新中。タマネギに目をやられ、それにジムを終えてからの疲労で、、目がシャットダウン寸前。

仕事が終わって19時半ジム。いつものメニュー、筋トレに、ランニング30分とスチームとサウナ。スチームでの出来事であった。その前に、まず何か面白い話のネタになる様な事をお探しの人、結構ロンドンに慣れてしまって何か刺激がないなこの町は、、と思っている人は迷わずここ、いやどこでもいいので、スチーム・サウナに行くべきである。何かしらの事件やイベントに遭遇する事間違い無しであるからだ。色んな境遇、人種、年齢のオッサン、子供、お兄さんやらが小さな暑い霧で満たされた部屋に出たり入ったりする訳だから、そりゃ事件は起こるだろう。

スチーム・ルーム。タタミ3畳分くらいの部屋にはスイミングウェアとサンダルで入る。最初5分くらいは独り占めしていたが、そこでごそごそと巨体な黒人と白人達が4、5人入ってきた。ジムに通って4ヶ月近くが経過して僕も体つきが変わってきたのがわかるが、この4、5人の肉体に追いつくには、生まれ直して体質が変わらなければ絶対に無理だ。そもそも骨格=構造が違うんだから。それほどごつい。そんな奴らに囲まれる。先に言っておくが特に大事件になる様な事は何もなかった。

4、5人の巨人は皆突然、手話をし始めた。1人はジャマイカから来た様な感じで、手話のテンポがスムーズでよかった。「関西人のそれにはほど遠いけどな・・・」と心の中で自慢げに思う。結論からいうと皆難聴者か耳が聞こえない人達でギュウギュウ詰めの部屋に僕は押しつぶされそうになっていて、彼らは手やジェスチャーの動きが大げさでもの凄いモーメントなものだから、その影響で更に揉みくちゃにされた。まあリラックス半減だけど、悪い人達じゃないから別にいい。

9時を廻って、スチーム・サウナは電気が消され、そんな中皆背筋を伸ばして、色んな変わったジェスチャーをするもんだから何か特別な宗教儀式でも始まってしまうのではないかと恐れおののいたものの、、何も起こらなかった。つまらん。。。自分が大きな被害に遭わないですむ「何か」が起こってもらわないと。

カレル・チャベックが「イギリスだより」の中で述べているハイド・パークは現代のスチームサウナの様な場所である事が書かれていた。誰かが社会政策について話しだしたり、学校教育について話しだしたりするとその周りには人だかりが出来てみなその話に聞き入り、議論が始まる。そんなディスカッション・グループが広い公園の中で群の様に沢山発生し、ワイワイガヤガヤとした場所になっていたようだ。