日本2日目:筍をどう見つけるか、穫るか、そして調理するか

日曜日、早朝5時に新聞配達のバイクの音で目が覚める。二度寝して9時起床。母とお寺にいって朝ご飯。
今日はHDちゃんと筍掘りをした。ロンドンに行ってから春の季節に帰って来た事がなかったので、おそらく5年ぶりくらいだ。長靴とつるはしを担いでHDちゃんと裏の竹やぶへ。子供の頃から春は「タケノコ掘り」とその調理、と決まっていたので身体に染み付いている。

まずどうやって筍をみつけるか。目で見つけるのは勿論のこと、歩いて足の裏の感覚で発見する。基本的に目に見える程大きく育った物は堅くなって食べられない。そういうものは早めに間引いておかないと「雨後の筍」の例がある様にすぐ成長して竹やぶが大変な事になる。翌年、筍がとれる土壌を用意しておく必要があるからである。ということで伸びきった筍は発見次第、間引き。例えばこういうもの↓HDちゃんは竹を切って竹やぶの調整。僕は間引きもしつつ、食べられるものを確保。

で、実際食べられる物はどういうものかというと解りやすいのはこういう例↓頭がちょっとだけ地面からでている。


かならずしも頭が出ているとも限らない。この写真はどうだろう。目では判断しづらいけれども、ここにも実は映っている。

どうやって掘るかというと、まずつるはしを使って浅めに周辺を掘って筍のクセ(はえ方)をチェックする。はえる方向を確認して内側のカーブの根元が見える深さまで掘り進める。竹の根っこが筍を邪魔している場合が多くとても厄介なので除く(これが大変)。そして根元の空間を確保したらそこに一発、桑を命中させ掘り出す。という感じ。
1時間程竹やぶをうろうろして掘り続ける。カブトムシ、クワガタの幼虫を発見、冬眠中なので埋め戻す。

結果、本日の収穫は以下の通り↓。どかーん。京都駅に行って売ろうかな。大量である。数日は筍づくしになるでしょう。いわゆる朝掘筍ではなく、昼掘りそして今晩食べるのだから究極に新鮮だ。

さて堀っただけでは食べられないので、調理に移る。
まず筍の皮を剥いていく。やってる時の動画をとってみた↓どこまで皮を剥くかが重要。剥きすぎると柔らかくて美味しい部分がなくなる。根の部分は堅すぎるところは切り落として、表面を少し削ぐ。

鍋一杯の水に筍を放り込んで、ぬか2掴み、鷹の爪を少々。そしたら薪をくべ2時間程湯がく。そして放っておく。湯がき終わったらようやく筍が食べられる状態になる。後は煮物にするか、あるいはそのままさしみにして食べるか、お好みで。とりあえず薪をくべて火を絶やさないように番をする。1時間程薪割りして様子を見る。後はほったらかし。