ボスのマネージメント

さて日曜日からサマータイムが始まり、本格的に良い季節がやってくる。間もなく3月が終わり新たな幕開けの予感だ。

ということで社長にリビューをしてもらった。社長の部屋に、アソシエイツと僕の3人。今年1年の自分に対する評価をきき、僕もこの1年がどうだったかを述べる。僕に対するボスの評価は上々、特にこうしろああしろなど言われなかった、その分いつも自分が静かだから逆に何がしたい、どうしたいか等聞かれて少しだけ意見をする。僕は至って日本人なので意図的に何も言わない。仕事に支障を来す様な不満があるのなら、それは堂々というけれどもそんな事はない。給料に関しても「いくらアップしようか」と唐突に聞かれるので、こちらも思い切ってこれくらいくれと本当は言えるのだけれども、そこもあえて沈黙。社長が具体的な金額「これくら上げようか?もっといる?」、と口に出すまでとりあえずモゴモゴする。2年前のオリジンを考えてみれば、今ここで働けてるだけでも奇跡に近いのだから、僕からは大きな事は言わないようにしている。社長の妥当な評価額でいい。

僕の社長は建築家ではない。超エリートビジネスマンだ。だからタダ働きする建築学生や無謀な生活をする人が多い中、そういう事は絶対させない。もしさせるのであればその分の代償がきちんと支払われるし、エクストラの休日だってとれる。自転車で現場に行く時ですら、距離換算できちんとお金がでるのだ。仕事より家族だというボスやアソシエイツの言葉は頼もしい。予期もせず自分の名前入封筒がデスクにおいてあって、小切手に金額とボスのサインがあって、いつもありがとうとメッセージまである。しっかり働いて恩を返そうという気にさせる。学ぶべきは彼のマネージメントとそしてパーソナリティーである。僕がこの事務所で興味あるのは実はそこだ。パーソナリティーを真似たいのだけどなかなか真似できないな。