ただちに

「ただちに」という言葉を何度聞いた事か。震災以降ずっとこの言葉を耳にする。食べても、飲んでもただちに影響は及ぼさない。でも飲食し続ければいずれ問題になるということだ。牛乳、ほうれん草からはじまり、海水、水道水、その他多くの野菜が放射能汚染で破棄しなくてならないようだ。福島の南相馬市では、「餓死する人がでかねない」と食料不足を訴えていた。西日本からは多くの物資が運ばれているようだ。需要と供給のバランスが安定する事を願う。計画停電が夏頃まで続くというには驚いた。原発と東北地方の発電所へのダメージが大きい事を再確認する。西日本から東日本への電力供給は周波数が異なる。調べたところによると、西はアメリカGE製発電機を増設し、東はドイツAEG製を採用したからだそうだ。1895−7年の間である。それが今でも続いているのだそうだ。電力を融通し合えることも勿論可能であるらしいが、3カ所ある周波数変換所の容量で補えるのは100万キロワット。東京電力が必要としている1千万キロワットには届かない。どうして未だに東西で異なった規格をしているのか疑問だ、さっさと50か60のいずれかで固定すればよかったのに。

ロンドンでは1918年の段階で10もの異なった周波数があったようだが、1904年以降、ヨーロッパで主流だったスタンダードの周波数50Hzを採用する事が宣言されたようだ。しかし時間がかかり第二次大戦後ようやく50Hzに統一されたとのこと。このリストを見てもらえば解るが、ぱっとみ国内で2つ以上のヘルツが採用されている国は、日本以外ほとんどない。日本国内での統一が議論されるだろう。