コルビジェ展・トーク

木曜日の仕事終わり、以前から予約しておいたマルクス・ドゥ・ソルトイ、並びにピーター・クックによるトーク「Architecture and Mathematics / 建築と数学」にいった。夜のバービカンセンターは初めてだったが、なかなかに良い雰囲気だった。1時間半ほどでトークは終了した。特別新しい発見があったと言われれば、正直なかった。というのも司会進行した人とマルクスのあまりに一般的な建築に対する視線が、なんともトークのレベルを引き下げている感じがあったからというのが理由に挙げられる。ピーター・クックがコルビジェの建築に興味を示しているのは、彼の数学的アプローチ以上に(それには興味なし)、ユニテの屋上にある奇妙なオブジェや、異物的な物、コルビジェの遊び心であった。彼は総じてそれを「シアター性」といった。この概念は何といえばいいのか、僕はそれをプレイ=遊戯性と受け取った。それぞれのプレゼン後のトークで、ピーターが「シアター」発言した直後に、数学者もまた「そうだ、数学にもまたストーリー性があり、それを知った時、発見できた時、とても面白い」といって、話が現代の飽和状態に達したパソコンの建築デザインへの応用をどうやって乗り越えていくかの議論へと深まっていくかと思えば、司会者の「建築をみてこれは良い数学、あるいは悪い数学を使ってデザインされているか、わかりますか」といったような、話が脱線する無意味に近い質問を投げかけるので、そこは詰まらなく、むかっとした。「数学・テクノロジーの遊戯性とストーリー性」という切り口で建築を眺める視点はとても興味深いからもっと知りたかった。もっと適切な人材を選んでピーター・クックにぶつけるべきだ。トーク後、ピザエクスプレス(ロンドンで初めて)を食べ、深夜帰宅。

一番好きなのはフィリップス・パビリオン。



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