KUBO-C、日本へ帰国

2月15日、金曜日。

昨晩事務所で仕事をしてそろそろ帰ろうかとした時、明日の予定をSNに伝えた。共有カレンダーに記入しておいた通り、明日は彼女が日本に帰国するからヒースロー空港まで送りに行くので昼頃に事務所を出る予定だからと話した。するとどうだろう、どうして午前中仕事をする必要があるのか、全部休め、休んで下さい(Please)と言われたので急遽フルデイオフということになった。さすが仕事よりプライベートという西欧らしいスタンスが素晴らしい形で発揮される。

午前8時頃起床。朝食をすませた後、KUBO-Cは引越し作業の仕上げのために自宅へ。僕は記念にあげたいものがあったので、センターへ。NEW BOND STREETのSMYTHONへ。一瞬憚られるも動じず入店。迷わず店員にカードホルダーを見せて下さいと注文して、色んな物を見せてもらう。CALF / 子牛や、GOATSKIN / やぎのなめし革のものにいくつかの色のバリエーションも見せてもらう。迷いなく1つを選んだ。折角だからその場でレタープレスの金ホイルで名前も入れてもらった。

KUBO-Cのフラットに戻り、引越の手伝い。主にゴミ出し。1時間少々で綺麗になった。残ったのは巨大なスーツケース2つ、それぞれの重さ31キロ。手荷物となるバックパックに小さめのスーツケース。15時前にフラットを出て、近くのパブへ。ロンドンでの最後の食事。金曜日の遅めのランチ、広いパブにお客は数人。二人共サンドイッチを頼んでゆっくりと食事をする。丁寧にギフトラップされたSMYTHONを渡す。どうやら喜んでくれたようだ。内側にいれられたイニシャルM.Kも気に入ってくれたようだ。ベテラン職人のおじさんと女性スタッフと、フォント、サイズ、位置など議論した甲斐があった。


ほぼ清掃完了。来た時よりも綺麗に、、立つ鳥跡を濁さず。


ハムステッド・ヒースの丘を眺められる窓。もうこの眺めを見ることはないだろう。と思いきや、実はこのフラット今週末からはTKYM氏のフラットになるのであった。


金曜日の昼、静かでいいパブだった。

15時半パブからもどり大家さんが部屋の検査、デポジットの返金作業も無事終わり鍵を手渡し。16時前に予約しておいたタクシーが到着したので、早々と大きな荷物を積み込んで出発する。金曜日の夕方、ロンドンから郊外に帰宅する人達の車の渋滞に巻き込まれるも、問題なくターミナル3に到着。チェックインしてしばし休憩。ゲートがクローズする30分ほど前に出発ロビーにて見送り。僕はビザの更新があるからしばらくはパスポートが手元にないのでイギリスからは動けない。ビザが切れた人が間髪あけずに再びイギリスに入国するのも難しい。友人が空港で強制帰国される例があったから。ということで次いつ会えるか解らないけれど、二人共元気で頑張ることを約束。19:20頃、定刻から少し遅れて離陸。


追記:

2年10ヶ月に渡るKUBO-Cのイギリス留学は本日を持って無事幕を閉じることになりました。ロンドン・メトロポリタン・ユニバーシティにおける1年のマスターコース(Architecture and Digital Design Systems (MA))での経験は、これからのKUBO-Cの建築的バックボーンになることでしょう。とりあえず日本に帰国後は2週間実家でゆっくりと休養、3月の頭からは場所を新たに、イタリアはシチリア島のとある街から新たな経験がはじまるようです。今度は学生としてではなく、1人の建築家として。第2章の始まりといったらよい感じでしょうか。頑張って欲しい。

ところでよく”KUBO-C(クボシー)のCってのは何のCですか”と聞かれる事がある。〜ちゃんのChan、”C”ではないかというのが大半の答えであるけれども、、実は違う。もともとSHARI3には建築好きの野郎どもしかいなかった、そこに突然やってきたのがこのKUBOTAであった。男共は皆僕も含め元気になった。「まるでビタミンCですね。」ということで KUBO-C になった。命名権はおそらくHOTTA氏にある。


先々週、パリのガルニエにて。あ、パリの2/2日記を更新していなかった。。しなくては。