時差が少しなおってきた

5月10日火曜日快晴。

僕が留守にしていた2週間、ロンドンは晴天に恵まれていたようで、同僚がみな最高のサマータイムロンドンだったと、何だか驚いていた。それはミスったなあと残念に思うけれどもまだその奇跡的な天候は続いている様子。もうすっかりサマータイムで、朝は5時過ぎから21時くらいまで明るい。いい英国が始まる。今月末のバンクホリデーはどうしようかと考え中。どこかいくか、それとも留まってハムステッドヒースにでもいくか。

9時丁度事務所。朝の少し肌寒い気温が歩くのには丁度いい。気持ちがさっぱりする。
終日セクション図面の修正。マンサードルーフ(mansard roof)の断面図の修正は面倒だ。特にスレート葺きとかレッドフィニッシュ(lead finish / 鉛葺き)の場合には。この物件はロンドン市内のど真ん中にあり、プラニングアプリケーションが実に通りにくい。今までにいくつもの建築設計事務所がこの物件のリファービッシュメントを試みたけれども、すべて許可が下りなかった。そしてたらい回しにされた結果、この設計事務所にたどり着いた。今は見積もり図面の段階、プラニングアプリケーションは通過した。針の穴に糸を通す様なアプリケーションだ。ここで新築をたてるなんてのはもっての他、既存の屋根を10センチ上げるだけでも難しいのだ。従って外見はほぼそのまま。外見はそのままだからフェイク・ウインドウ(にせものの窓)なんかもある。ちゃんと硝子も入っているが、硝子の裏は壁というような。既存のミミック、イミテーションをして、都市の風景を保存しています、という態度が表現されていなければならない。