8月19日、後半。

シーザの教会建築を見終わりスケッチをした後、MARCO DE CANAVESESを出発。目指すは本日のホテル、POUSADA DE GERESである。ただその途中に寄り道する予定なので、まずはBRAGA方面を目指して高速に乗る。運転はKUBO-C。

途中パーキングエリアにて休憩。休憩がてら誰もいない駐車場にて僕は運転の練習をする。しかしながら初めてのマニュアル・左ハンドル。継続的にエンストする。周りを気にせず駐車場を何度もクルクルしているとサイレンを鳴らした車が急接近してきたので、何気無く駐車スペースを捜しているような様子をみせつつ駐車。捜すと行っても車は数十台停まるところに1,2台くらいしかとまってないので不自然そのもの。結局パトカーではなく、消防車という事がわかり、しかも周辺で発生している山火事の処理をする方が大事なので、用事が済んだとたんパーキングエリアを猛スピードで出て行った。安心した。そして、これからの旅を安全に終わらせるためには、僕の実験的な運転よりも、KUBO-Cのイタリアで鍛えられた安全で丁寧な運転が欠かせないという結論に自ら至ったので、私は運転を辞退させていただいた。

TKYM氏と共にガイドに徹する。エスタディオ・ムニシパル・デ・ブラガに到着。SOUTO DE MOURA / ソウト・デ・モウラの設計。採石場の面影を残したスタジアム。残念ながらゲートは閉まっていたので近寄れなかった。ポルトガル人の親切な親子がいて、あちらに行けばもっと見えるよと教えてくれた。アドバイスに基づいてぶどう園を歩きながら景色が開けた場所を探す。上半分が見えるところから一枚写真を撮った。欲を言えば岩肌とスタジアム座席を一緒に収めたかったが十分に満足。しばらく休憩して出発。

From Portugal 2013 Summer

高速にのって北上、狭い山道に入り運転が続く。小さな街が遠くに見え始めたと同時に、その一部に修道院らしい建物も見えたので目的地の街であることを確認。駐車場に車を停めて荷物を持って修道院を目の前にする。本日の宿に到着である。ここはPOUSADA DO GARESという。POUSADA / ポサーダとはポルトガル全土に40箇所以上展開される国営ホテルである。「HITSTORIC POSADA」、「NATURE POUSADA」など色々とカテゴライズされているようで、今回はHISTORIC DESIGN POUSADA、歴史的建造物(修道院)を改修したSOUTO DE MOURAが手掛けたポサーダである。レンタカーを借りてここまで来たのは、ここに1泊するためである。

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大きなゲートを潜り階段をあがりロビー、レセプションへ。チェックインがすんだ後、回廊、部屋、レストラン、中庭、プール、プレイルーム、ラウンジなどポサーダ内部を案内してもらう。部屋の廊下が4、5メートルくらいの幅があり、なんとも贅沢な空間の使い方をしていて心地よい。夕食の予約を20時半に頼み、僕たちはプールで泳ぐことに。

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屋外のたまご型のプールへ。若い男性と僕達3人のみ。ぶどう園に囲まれた渓谷は静寂そのもの。夕方ということもあって少し気温が低く肌寒かったが、それがまたよかった気がする。20時半夕食へ。

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ディナーの前に少し散歩。ぶどう園を背景に沈む夕陽が綺麗だった。修道院だった頃にも食堂として使われていたのかどうかはわからないけれども、天井の高い石の空間。角の4人テーブルに案内してもらう。2人はお薦めのローカルワインを頼んだ。VERDEといっていたので、英語だとグリーンワインだろうか。すこしスパークリングしているもの。スターターは3種、今になってはポルトガル語だし名前は覚えてないけど、トマト、チーズ、きのこ、生ハムがメインのもの、メインには豚と栗ポテトのロースト、とても美味しかった。

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From Pousada De Portugal より転載

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食後はラウンジで休んだり、中庭で休憩。暗闇の中で歩き、写真を撮ろうとしてころぶ。結構深い暗い溝があったのだが見えなかった。そこに足がハマってありえないくらい美しく転んだ。美しくダイナミックにこけたのでカメラは無傷。僕もほとんど無傷。足元にはご注意を。

長い1日だったので、シャワー浴びた後すぐに眠った。