雑誌がつまらない、方丈記私記はおもしろい

6月13日、木曜日。

7時半起床、9時半出社。眠い。駅前でSTYLISTという無料配布されている薄めの雑誌がある。いつも配布している印象があり、だいたいいただかない。というのは一度貰って女性向け雑誌という事がわかったからで、それ以降貰わないことにした。それが今日はSTYLIST FOR MEN的な名前だったか、男性向けに編集された号であったので素早く貰った。で、プラットホームで電車を待つ間でも読んでみようと思い、ページをめくるもくだらな過ぎてすぐ閉じた。内容が無いし、わかっていることだけれども紙質が思った以上に悪いし、読む気にならず。捨てる場所がないので通勤中持ち歩く。事務所では終日SOUTH KENSINGTONのプロジェクト。少しばかり南フランスのプロジェクトミーティングに参加。7月の頭に南フランスの現場に行けることになりそうだ。

帰りの電車の中から「方丈記私記」堀田善衛著を読み始める。昨晩、次は何を読むかなと本棚を整理してひっぱりだしてきた。著者自身の東京大空襲での経験と鴨長明方丈記を重ね合わせることで、方丈記の見え方が変わってくる。著者いわく、鴨長明はプラグマティックで、方丈記ルポルタージュであり、本人が実際の目で観た事実を文章化している。一方比較されていた定家の「・・・ト云ウ、・・・ト云ウ」の文体からは人から聞いた事を文章化した故の間接性があり、何とも他人事のようであっさりしているという、、といったところで第3章へ。どう続くのか。