新しい事務所となる現場を訪問

6月12日、水曜日。

午前7時半起床、8時過ぎ早めに出社。今日は朝一で新しい事務所となる予定の現場へ。コンクリートの躯体が残る埃っぽい暗の空間へ。ボスはこの空間を見つけてこの不動産のオーナーになった。半分をアパートに、そして残り半分を事務所スペースとしてリノベーションするプロセスに既に入っている。昨日夜事務所でアイデアを出し合い、メザニン(中二階)とライトウェル(光井戸)を設けた案が濃厚になったが、所員の何人か(僕も含め)は一度も現場を観ていなかったので、今回の訪問が実現した。さてどういう案になるか、楽しみだ。

[:W640]

事務所では作業作業。夕方から明日のミーティングのため1:1の家具のモックアップモデルをさくっと制作。19時に事務所をでる。雨が降っている。

夜、「歴史の話」:網野善彦 x 鶴見俊輔、読み終わる。対談形式の本なのであっという間に読み終わった。一流の知識人の対談なので飛躍する話についていくのは困難だったが、2人の議論から歴史に対する理解の深さと、柔軟な解釈をうかがい知る事ができた。特に言葉・意味の重層性や揺れ、美的曖昧、「ジャコメッティの肖像」と歴史記述との関係、エルンスト・クリスの「美的曖昧」など興味深い思考に触れられてよかった。次の読書につなげようとJSTORより”ESTHETIC AMGIBUITY / 美的曖昧性”の論文を発見。古本の”A Giacometti Portrait by James Lord”も、£2.50で購入できた。久しぶりに読書に拍車をかけたい。