GLASTONBURY & WELLS

7月22日、日曜日。

2012年の夏は先月下旬に終わったのだとばかり思っていたところ、オリンピック直前になってイギリスに夏が再来した。この陽気は今のところの天気予報では木曜日まで続いている。最高30度の本格的な夏だ。

この機は逃せまいと思い、GLASTONBURYへの小旅行を企画したのだった。早朝7時半に起床、簡単な準備を済ませてチューブでPADDINGTON駅へ。8時半過ぎに到着、クロワッサンとコーヒーを買って乗車。FIRST GREAT WESTERNのBRISTOL TEMPLE MEADS行き。乗車時間は約2時間。駅に到着後、TRAVEL OFFICEを探すもなかなか見つからず。仕方なく駅員に行き先までの道のりを確認してバス停へ。バスは高低差の激しいブリストルの街を走りながら南へ。田舎の風景が広がる。バスに揺られること約1時間。WELLSに到着。さて、まだ到着していない。バスのターミナル駅から更に乗り継いで30分、ようやく目的地のGLASTONBURY ABBEYに到着。

1184年の大火以降廃墟として残っているグラストンベリー修道院だ。イギリス最古のキリスト教遺跡だそうで、アーサー王の墓があることでも有名らしい。今でもミサは行われているらしい。ABBEYは公園化された36エーカーの敷地内にあって料金を払って入場する。料金表に年間パスもあるとあったけれどもそんなに繰り返し訪問するところなのかなと思いきや、敷地内に入ってみるとその意図が理解される。世界遺産のような扱いをされた歴史的遺跡、というよりかは廃墟が残っている街の公園といった印象だった。年間パスはたしか£24だった。いつでも好きな時にこの場所に来られると考えるとリーズナブルだなと思う。遺跡の他に、ハーブガーデンや果樹園、ピクニック場、売店、養魚池、野生生物区域などもある。それにしても遺跡を眺めると公園の歴史的オブジェとしてはやはり迫力がある。ローマの遺跡を思い出す。ベンチに座ってしばしスケッチ。静かで人も少なくとてもいい時間が過ごせた。

ABBEYを後にしてWELLSに戻った。近くのPASTY SHOPにて腹ごしらえ。WELLSは行く予定にはなかったのだけれども、バスで通過した時に巨大なカテドラルが目に入ったのでぶらり途中下車してみたのだった。人口1万人の小さな「市」で、地図を見るとわかるように大部分がカテドラルが占めているカテドラルシティーだ。WELLは井戸。ST ANDREWに捧げられた3つの井戸から由来するそうだ。THE MOATといわれる堀に囲まれた庭園が美しかった。雲1つない快晴で過ごしやすく、人も少なく実にリラックスできた。

再びバスを乗り継ぎ、BRISTOLへ。電車に揺られること2時間。ロンドン、パディントン駅に到着。フラットに戻ってきたのは22時頃。夏日はこれからも続くようだ、それにいよいよオリンピックが開幕する。疲れたなんて言っていられないな。しっかりと休んで、今週も乗り越えるぞ。


GLASTONBURY ABBEY

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巨大な遺構だ。


実に平和、静か。

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所々景色が開けている。風が通り抜けて心地良い。


ローマを思い出す。


WELLSのカテドラル、ヴォールト屋根


BISHOP'S PALACEへ

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壁が残る

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BISHOP'S PALACE内からカテドラル。


THE MOAT/堀の外は牧場。


ガーデンがとても綺麗だった。


歩道と道路の間にWELLからの水が流れる。


夕陽が麦畑を照らすと金色に見える。電車の中から見入る。