6月4日、月曜日詳細を追加

DNELの車でB&Qへ。手分けして探しものをするもピンポイントのものが発見できなかった。一行は諦めてセンターへ。オリンピック会場となるSTRATFORD / ストラトフォードの西側を南下してBERMONDSEY / バーモンジーへ。

DNELがお薦めするという韓国焼肉屋へ。建物はどこからどう眺めてもパブ。表側から入って人数を伝えると裏側へまわれと言われる。テーブルには皆人で埋まっている。裏側の6人が座れるテーブルへ案内される。奇妙なインテリアだ。内壁にはパブのデフォルトと言える木製パネルが張り巡らされている。テーブルには日本のファミレスの電子呼び鈴が設置されている。

店員が皆学生に見えるのは僕だけではなかったはずだ。店員は僕達が座った裏テーブルの裏側で交代交代で食事をしたり、トランプゲームで遊んだしている。オイオイ、建物が怪しい時点でこういう展開は想定範囲内にきちんといれていたのでそれ程大きな衝撃はないけれども、それにしても何かがズサンだ。

DNELがここをお薦めした理由はロンドンでは珍しく、焼肉が食べ放題だからである。確かにメニューにはUNLIMITED OFFERと書かれている。肉は食べ放題、それに加えてスープやライス、ムール貝や、キムチなどが付いている。全部込みで£18.99だった。

さて惨めで、不安な夕食が始まる。
「NO MORE COKE / コーラはありません。」
おいおい、後ろの席で店員の一人がどうどうとコーラ飲んどるやないかハムニダ。といいたいところだけれども、流す。代わりにレモネードをもらう。
「WE DONT HAVE KIMCHI / キムチはありません。」
韓国料理の店でキムチがないというのは一体どういうことだ。代用としてきゅうりのキムチがあるというからそれを頼んでみたら、それが実にまずかった。全くきゅうりが漬かっていない。唐辛子の辛さをまとった新鮮なきゅうりをカジッてるようなものだった。

何故かムール貝が蒸されたものがてんこ盛りで出される。泥臭く吐きそうだった、ので1つ食べて僕は終了。テムズの泥を食ってるみたいだった。焼き餃子がでる。冷凍だろうけれども、これが今のところ一番マシ。

トングやグリルから洗剤の匂いがする。もはやそんな事はスルー。そして冷凍された焼肉皿いっぱいに盛られてやってくる。こういう店だ、一体どういうルートでこれらの肉は仕入れられたのか、皆で議論しながらいただく。ダミアン・ハーストの「A THOUSAND YEARS」インスタレーションのお下がりか、屠殺場からの余り物か。しっかりと焦げないギリギリのラインまでしっかりと焼いて食べた。まあ普通の肉だった。
しかし英国滞在歴に関する献血制限の事を思い出しながら肉を食した。

「ワカメのスープ」がどこからともなくやってくる。匂いを嗅いで、う、、無理だと敗北を認める。全員食さずワカメスープは冷えきった。

ふう、散々だったがまあいい経験になった。客が僕達だけでなかったからまあ大丈夫だろう。建物を再び眺め、変なところであると相槌を打つ。ふとENGLISH HERITAGEが発行するブルー・プラークが目に付く。MEIMEI氏によると直径50センチなのだそうだ。PAUL McCARTNEYが映画「GIVE MY REGARDS TO BROAD STREET」、並びに自曲の「NO MORE LONELY NIGHTS」でここOLD JUSTICEのインテリアとエクステリアを使用した、とあった。

せめてもの救いだった。史跡遍歴と思えばどうってことないさ。


PAUL McCARTNEY, NO MORE LONELY NIGHTS
2:30秒周辺に例の焼肉屋が現れる。


韓国焼肉食べ放題の店構え。


テムズに停泊中の船


ライトアップのタワー・ブリッジ。23時頃。