蒸気機関車をみた

5月3日、木曜日。

眠い。9時過ぎ出社、20時頃まで。しっかりと働いた。来週の月曜日はバンクホリデーなので明日からホリデーに入る人達が多い。今日は模型をつくり始めた。庭側の方にエクステンションとして増築するキッチンとコンサバトリー/温室の構造をスタディーする為だ。19時頃に模型は一段落し、SNとARNと共にパブへ。20時前に事務所を出る。

20時半頃、PIMLICO。T門会副幹事長のお宅へ。DAVDに挨拶。早速仕事場の書斎でレーザーテープメジャーで実測。20分程で実測完了。さすがジャーナリスト、部屋、廊下、いや全ての部屋が図書館のようだ。実測スケッチから手始めにCAD化する趣旨を伝え、DAVDの意向をきく。どんな書斎がいいだろうかな。久しぶりに何か楽しく考えられそう。

用事が済んだ後お礼という事でYKOさんに夕食を御馳走になる。徒歩5分程の小さなレストランGRUMBLES。とてもいいレストランだった。僕は前菜にゴートチーズのロースト、メインにYKOさんお勧めのビーフストロガノフ、そしてPUDDINGとしてブリュレ。すべて美味しくて満足。良いとこ教えてもらった。ごちそうさまでございました。

帰りはふと何故だろうかVICTORIAから帰ろうと思ったのだけれど、幸運だった。VICOTRIA駅のターミナルのプラットフォームに何やら忙しい蒸気音と煙がモクモクとできている。何だ何だと凝らしてみると何と蒸気機関車だった。鉄骨アーチがかかったプラットフォームに鉄の塊がモクモクと蒸気を出している。

僕の立ち位置からのコンポジションのせいか、この風景を見た瞬間、クロード・モネのサン・ラザール駅の絵を思い出した。コンポジションといい、鉄骨アーチといい、19世紀後半の光景そのものじゃないかと、しばし感動。プラットフォームだからチケット無しには入れなかったけれども、近くに寄って眺めてみる。鉄のかたまりだ本当に。みているだけで重量が伝わってくる。ただ、SCIENCE MUSEUMでみる化石化したものと違って、機関士や投炭する人がいる。コークスが焚かれ、蒸気が吹き出し、鉄の機構が動いている。まさに生きているのが解る。正面のプレートには THE CATHEDRALS EXPRESSと書かれている。定期便なのかな。いい光景が見られて嬉しい。


欲を言えば、朝方であってほしかった。寒い朝の、白い息を吐く人々が行き交い、そこに朝日がルーフライトから差し込んで光の形が見えるような、そういう感じの。


CLAUDE MONET, GARE ST LAZARE 1877. どうやらこの絵はNATIONAL GALLERYに所蔵されているようだ。きちんと鑑賞しに行きたくなった。


ターミナル駅に架かる鉄骨アーチは大体ランドスケープ(横長)の写真で撮るのが自然であるけれども、蒸気機関車が蒸気を吹き出した途端に垂直方向に切り替えたくなる。ターミナルの空間が知覚的に立体化する瞬間だ。

24時前帰宅。