京都市内に出た

12月29日、木曜日。

寝ぼけながら焼きたての分厚い食パンをかじる。おいしいほんとに。黄檗駅近くのパン屋、「たま木亭」。このパン屋さん食べログによるところ、どうやら日本一のパン屋に輝いているそうだ。確かにこの食パンは驚いてしまう程おいしい。ふわふわもちもちして、、ほっぺが落ちそうという表現がぴったりのパン、、実際床に落ちた。是非お近くの方はお試しあれ。ところでお土産に持ち帰ったイギリスの紅茶だけれども、、日本で飲むと実はあまり美味しいとは思えない、、つまりお土産に紅茶とは実はあまりいいチョイスではないのかもしれない。時間をかけていれてもちっとも濃厚にならない。ロンドンの水道水は硬水だからか、、いれた時コーヒーのように黒く濃い色になり表面にミネラルとタンニンというやつが結合して油が浮いた様な皮膜をつくる。そのまま飲むと実に濃いけどここにミルクを沢山入れると丁度いいまろやかさになってうまい紅茶ができる。硬水で入れるのがお勧め。でも日本でいれる紅茶はあっさりしており飲みやすいかもしれない。

昼前に外出。京阪電車まで散歩して最寄り駅まで。宇治線、4両編成の各駅停車にのってどんぶらこと中書島まで、特急に乗り換え四条へ。30分くらい。鴨川を渡って四条河原町、下がって五条の方角へ歩き画箋堂へ。画材屋でロンドンに持地帰りたい物をさがす。それ自体はあったけれど、惜しい、、目的の物はあらず。カタログだけいただき文具店を巡って散策。

藤井大丸やらSHIPSとか寄り道してみる。いつも思う通り、いいものが沢山揃えてあって、英国に進出してくれんかなあーと思いながら、これもあれもいいなと誘惑される。ちょっと誘惑に負けて買う。いいのだ、、自分のクリスマスプレゼントだと思えば。裾直しを頼む。1時間で仕上げてくれるのだそうだ。はやい、ほんとに。蛸薬師へ移動してロフトを探すも閉店していた。すると借りているじいちゃんの携帯にYKさんから電話が入り、ロフトが移転したという事実が判明。近くに移転だったので場所を確認して訪ねてみると立派な建物に入っていた。ロフトの文具の階へ。必要なものを手に入れる事に成功。

さて、昼。昼はそばと決めていた。家族にどこがいいかきいてみると、「大黒屋、田ごと、権兵衛、尾張屋、河道屋」。沢山出て来てどれがいいかまよったけれど、大黒屋に決定。ガラガラとガラス戸をくぐる。裏通りなので人が少ない。静寂仕切った大きな店内で年配のサラリーマンさんと2人で蕎麦をずるずるとすする。しばらくすると年配のご夫婦が2組あらわれる。女性陣は温かいそば、男性陣はざる。そう僕もざる、、天ざる。蕎麦はのどごし、食感、香りだからやはりざるがいい。ざるは男性的なのだなと思う。

ジュンク堂大垣書店などによって雑誌を購入。FIGAROのロンドン最新ガイド。いらんだろうそんなのとお思いかもしれないが、そんな事はない。5年目でも知らない事は沢山、しかも事実よりも清潔で美しく紹介されているので日本にもう少し長く滞在したいのに戻らなければならない心境の時は、これをみて希望を持つ。パラパラとめくってみると事務所で設計したショップが掲載されていて、へーと思う。

サンマルクカフェの4階から「ロンドン特集」を読みながらコーヒとチョコクロを食べる。学生の頃を思い出す味。四条通りは正月前で実に慌ただしい。16時までぼうっとして裾直しを回収、ちょっと鴨川沿いで休憩。今日は比較的暖かかったので外で座っていても寒くなかった。鴨川の北側に見える北山だろうかの風景が霞んで綺麗だった。一息ついて電車に乗って帰宅。

夕飯は堅焼きそば、さっき近くの畑で抜けてきたTKKさんの人参、鮭の塩焼き、ホウレンソウの胡麻和え、粕汁。最後はご飯に大根とじゃこの油炒めと鮭の切り身と皮に泥臭い番茶と鎌田醤油のだし醤油をさらーっとかけてがーっとかき込んで、幸せ。食後ブログ執筆中。あとで好物の善哉がでてくる。