8月31日、水曜日。
連日、灼熱の太陽にやれられて夏バテしたのだろうか。体調があまり優れず、朝目覚める。ロビー横の食堂で朝食を食べ、コーヒーを飲んでガンバって外に出てみる。吐きそうな程暑く、そして目映い。一旦ホテルにサングラスをとりに戻って外を歩く、しばらくすると楽になり、アクロポリスの中腹の岩山で風にあたっていると不思議と回復。この快晴でアクロポリス全体を肉眼で直視するのは不可能な程目映い。足下のマーブルでさえ目が痛い。
アクロポリス巡礼者達であふれる神殿周辺。
しかしサングラス越しに眺める。初めてのパルテノン神殿、エレクティオン、イロド・アティコス音楽堂。事務所でA4版30mmの大理石を持って「重さ」を知っているので、この巨大建築の重量と計り知れない労働力と建設技術に驚愕する。ローマのコロセウムを初めてみた時と同じ様な感覚。
ずっと眺めていたいのだが、この灼熱地獄では無理ということで、下山する。下山して、アクロポリスの丘の裾に位置する古代アゴラのアタロスの柱廊博物館へ。完全復元されている遺跡。柱廊に入った途端に空気がひんやりとする。写真からもその温度が伝わるのではないだろうか。
時間をかけて古代アゴラをまわり、そしてチュミ設計の新アクロポリス博物館へ。沢山の彫刻や建築の一部が展示されていた。建物全体が遺跡の上に建っているため床はガラスが多く、覗き込むと遺跡の一部が見える。博物館のレストランでパスタの昼食とレモネード。
一旦ホテルに戻り、待ち合わせ場所の大聖堂前へ。ANGELIKI現れる。ANGも同じくバートレットの同僚の女の子で、数年ぶりに再会した。色んな場所を教えてくれて、最後に6DOGSというカフェに到着。グラフィティが多い通り、赤いネオンサインがひかる建物を地下へおり、そして上がるとジャングルの様な中庭にでる。その中庭全体がカフェになっていて凄かった。観光客のこないローカルな場所だった。こういう場所に来たかった。
しばらくANGとわいわい話しているとELEFが到着。3人で楽しく過ごす。夕方サンセットの時間になるとANGの車でドライブ。アテネで最も高いリカヴィトスの丘へ向かった。アクロポリスを含んだアテネ市全貌を観察する。どこにどんな遺跡があるのか、彼女等が何処で働いているのか、どこに住んでいるのかリアルマップで教わる。
夕食はお勧めのタベルナへ。全てギリシャ人の2人に任せる。そうするとあり得ない数の料理が並び焦る。しかし彼女等の友人が友人達を呼び、結局最初の3人は8人膨れ上がる。みなアテネで生活するギリシャ人。食事は最高に楽しく話も盛り上がった。ホテル迄ANGが車で送ってくれた。明日の約束をして部屋に戻り、シャワーを浴びて就寝。明日はDELPHIという場所にいく。