M.S. Leaving Party @ Kingland Rdのこと

7月22日、金曜日。
久しぶりの快晴。今日はM.S.が事務所にくる最終日。朝から何故か僕自身が少し緊張している気がする。M.S.といえばいつもと変わる様子なく、誰よりも朝早くきて、いつもの様に仕事テキパキとこなしているのであった。彼は元々スイスの家具職人、大工であった。その身体能力と知識、そしてニューヨークでアーティストのもとで働いていた、その経験をベースに今は建築家として働いている。木について疑問に思ったら彼に聞いたら良い。いや、木以外の事でも、建築の歴史や、ディテール、アーティストの事など幅広い知識を持っている。僕が事務所にやってきて3年目、多くの事を彼から学んだ。雨仕舞いや家具のディテールをはじめ沢山教わった。建築以外でも彼の若かりし頃の経験談はとても面白い。すごい人生を歩んでいるんだなと驚いた。彼がいなくなると寂しくなるな、本当に。

今日のブログは水曜日の送別会についてのアップにしたい。18時半、事務所発タクシーにのってイーストのKINGSLAND RDへ。タクシーの乗り始めた途端に大雨となる。POURING / 土砂降りだ。20分程で到着。しばらくの間パブで歓談。
21時から小さなテンポラルレストラン。表からはレストランであることはわからない。周りの店はすべて閉店しており廃れた町並みだが、この通りはEAST LONDONではお洒落な通りの1つである。そんな所に「え、ここ?」と一見大丈夫かと思ってしまう店構え。レストランの名前は、A LITTLE OF WHAT YOU FANCYTHE TELEGRAPHのレビューでは10点中8点がついている。6月25日から明日7月23日まで開店している。それ以降はどうか知らない。時間のある方は是非。


Smocked mackerel with brabrabra...


Roasted belly pork with brabrabra...

さてさて、M.S.の送別会最後にはやはり事務所の皆からのサプライズ。それは所員それぞれが選んだチーズと、チーズボードとチーズを切る専用ナイフ。チーズボードはなんと事務所で設計し、現場の大理石から切り出し、専用ナイフに合わせてほぞを入れてあるという超特別なもの。勿論何処にも売っていない。チーズはこんな感じ。皆それぞれ異なる国から違った種類のチーズを選んできた。事前に打ち合わせはないので、同じ者を持ってきてしまったりなどそういうアクシデントがまた楽しい。僕はフランスのCOMTE12ヶ月熟成を200g。さすがコンテ、ALICEとかぶった。あはは、どちらが旨いか勝負だとなる。


事務所でこっそり、M.S.には内緒でチーズを集める。


レストランの食後、テーブルを借りてチーズ試食パーティー。大理石の上でチーズを切り分けるM.S.。どれもこれも美味しかった。


夜、ノルウェーオスロで起こった爆発についてのニュースをみている。BBC他、すべてこのニュースを流し続けている。最初の一報からは想像できない程悲惨な映像が流されている。