ノーマン・フォスターの事務所に入ることができた。個人設計事務所が肥大化して組織設計になった事務所で、皆ものすごく良い環境で仕事をしていた。基本的に皆私服。でも周りの監視はかなり厳しい、でも中は楽しそうにやっていて大学みたいだった。過去の模型やら図面やら、現在進行中のやら驚くものはたくさんあったのだが、一番驚いたのは社内専用のネットワークだった。パソコンは全てIBM。1人につき薄型ディスプレイ2つ。それぞれ社員のウェブブラウザのトップページから、食事(伊、仏、中、日本食、デザートなんでもありでデリバリー)が注文できたり、3D削り出しモデリングの機械、ミーティングルーム、社内オープンクリティーク、明日の社内サッカーの出場状況(フォスター事務所で働く日本人対韓国人)や、アップデートされたスケッチ、膨大なアーカイブ、図書館の貸出状況、出張用の飛行機のチケット予約、皆のスケジュール状況、社員検索、社内連絡、などなど社内ネットの機能はまだまだあった。あまりに充実していて驚いた。夜の食事代金の内訳は1人14ポンドまで、フォスター事務所持ち。だから毎日残業しても日本円にして約3450円は毎日事務所で夕食・夜食が食べられる。

フォスター本人は居なかったが、ナンバー2はいた。そのナンバー2はベントレーに運転手付きに乗って出勤。写真を撮りたかったが、シークレットで入れてもらったので事務所内の画像はありません。テムズ川に面したガラスの建築の端っこにこれまたガラスで出来たフォスターデザインの机があって、それがフォスターの机だと。その横に秘書の席、総勢6席。どう見ても神聖な場所として扱われている感じがある。秘書の机の上は、設計されているみたいにかなり綺麗に整頓されていて恐ろしい。

今年は沢山採用する。そして再来年はもっと沢山採用するとのこと。チャンスかも知れない。

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