レンガを持って現場へ

午前8時過ぎ起床、今日はなんだかいつもより深く眠れたような眠れないような。ヨーグルトを食べて出勤、本日も快晴、気持ちのよい通勤が続いている。9時半到着。コーヒー、そして仕事開始。図面のアップデートを少しだけ、その後10時半までにレンガのサンプルをキャリーに乗せ、予約していたタクシーまで。LUCAと僕とで現場でのレンガのカラーマッチングを試みる。20分程でSMITHFIELD MARKET近くの現場に到着。早速レンガのサンプルを並列させて選別を始める。簡単ではない。築100年以上の建物のレンガはその年月の分だけ風化している。汚れも目立つ。本来ならば既存ファサードのクリーニングが終わった段階でマッチングを試みたほうが合理的で安全なのだが、コントラクターを選定するTENDER PACKAGEの情報にも入れたいし、また来月予定しているクライアントとのマテリアルミーティングのためにせめてオプションを狭めておく必要がある。LUCAと共に消去法でリストから外したり、我々の好みや常識的に考えて皆が選びそうな保守的なものを選んだりして、赤いレンガ2種類、黄色いレンガ2種類を選び出した。とりあえず満足してタクシーで事務所に戻る。ランチはKNと近くのベーカリーでサンドイッチを買って路肩に座って食べた。16時からチーム全体ミーティング。インテリアチームの発表からはじまり、僕達のクラディングチーム、ランドスケープ、構造、トランスポーテーション、などなどからの経過報告。今日はLUCAが昼から休みをとったので、代わりに僕が現状報告と全体のプログラムの進み具合を説明する。18時前に終了。さあ、1週間が終わったぞと、皆パブに急ぐ。イタリア対コスタリカである。この勝敗でイングランドの明暗が別れる。僕はMORRISONSで食材を購入して帰宅。豆腐とトマト、セロリの炒めものとご飯を食べる。早めにシャワーを浴び、ブログを更新して読書でもしようかと考え中。週末のことも考える。


既存を背景にして赤いレンガのサンプルを並べながら眺める。一見全然色が違うと思えるが既存ファサードの細部を注意深く眺めると長年の歳月で欠けてしまった個所や、壁に取り付けられていた何かが外され久し振りに外光に晒された個所などから鮮やかな赤が見えたりする。


黄色いレンガといって色んな種類があるのだ。


1時間議論してこの2つに絞る。テクスチャー、BUMPY具合やSANDYさは既存に最も近かった。最も近いものを選ぶ事はPLANNINGの上で重要なのである。右の方がまだ安全な選択である。全体的に安定しているし、このサンプルから大きな壁をつくったとしても想定した通りの均一した壁ができる。ただ、所々に見える赤い模様や黒い斑点模様などを諦めることになる。一方で左側のレンガには安定した黄色いレンガは少なくランダムな模様が得られる。右と比べると均一性がなく各々が特徴的な模様を持っている。良い模様が来るかは運次第だし、BRICKLAYER / レンガ職人のセンスに頼る事になるので勇気ある選択になりそうだ。