かなり内容の濃い1日だった。

午前8時頃目が覚める。目覚ましがなくても、昨晩寝たのが遅くとも自動的にこの時間に目が覚める。強制的に二度寝に入り10時前起床。和食の朝食を作る。キノコとじゃがいもの味噌汁と木曜日に作った里芋の煮転がし。美味い。ダシが中まで染みこんで美味しかった。掃除洗濯、時間をかけて行う。昼過ぎにはたらこスパゲッティをつくって急いで食べる。13時45分頃フラットを出発し徒歩とバスで2 WILLOW ROADへ向かう。

NATIONAL TRUSTが公開しているハンガリーの建築家ERNO GOLDFINGERの自邸である。存在は知っていたけれども今回が初めての訪問。14時からのツアーに参加する予定だったが、少々遅刻し入れず。ただ少々早く着いていたとしてもどうも15時からのツアーからでないと参加できなかった模様なので、気負いせず。TKYM氏とKIG君は先に到着し縁石に座っていた。15時まで隣のパブでお茶を飲みながら時間をつぶす。ARY夫妻も到着し、しばらく休憩。皆ビールやコーヒーを飲む。本日も快晴でパブの屋外テラスやガーデンには沢山の人が寛いでいる。FREEMASONS ARM、とてもいいパブだった。15時よりツアー開始。まず映像を観てから内部へ。窓がスチールフレームのシングルガラスなので室内の、特に窓まわりの空気が冷たい。見るからにモダニズム建築の典型ともいえるインテリア、シンプルで質素で見ていて気持ちが良い。窓からの景色はHAMPSTEAD HEATHに面しているから文句なしでいい。置いてある家具や小物、壁にかけてある絵や照明も少し普通のものと違う。


FREEMASONS ARMSのバックガーデン、本日もいい天気だ。


外観はこんな感じのところ。


2 WILLOW ROADの内部の古い写真。

2 WILLOW ROADを後にし、HAMPSTEADの町中を散策しながら、次の目的地FENTON HOUSEへ。手入れの行き届いたきれいな庭に囲まれた17世紀のタウンハウス。屋上からの景色は秀逸でロンドンが一望できる。観る限りロンドンにはこの位置より高い場所が存在しないようにみえるがどうか。いずれにしてもHAMPSTEADの丘の頂上付近の最もいい場所の1つに位置しているのは間違いない。2 WILLOW ROADのインテリアとは時代も趣向も異なるのでこちらの見かたも変わる。後者の方が力を要するので疲れる。前者はよりカジュアルに楽しめる。


FENTON HOUSEのバルコニーから。


庭よりFENTON HOUSEを臨む。

FENTON HOUSEから坂を下って駅の近くのパブHORSESHOEへ。先週の日曜日もここにきた。座談会の始まり。僕はこの後用事があったので最初にプレゼンテーションさせてもらう。それぞれ住宅作品を1つ持ってきて簡単なプレゼンをするというコンセプト。僕はADOLF LOOSのMULLER邸のシートを1枚。磯崎新×鈴木博之の対談の中で20世紀の建築は前半をラウムプラン、後半はイームズ自邸とアトリエで語れると書かれていた事に言及し、装飾と罪悪、ラウムプラン、場所という概念が無くなった都市、ハコ、などを切り口に説明。そしてTKYM氏は小川晋一氏のミニマリスト・ハウスに続いた。僕は17時過ぎにお暇する。

18時過ぎ、QUEENSWAY駅の中華へ。KMさんとHOPKINSのNGMさん、日本から来られた建築学科の先生方との食事会である。千葉大学京都大学広島大学東洋大学、建築住宅国際機構からの先生方と英国の建築状況や研究されている分野のことなど、建築生産に関わる専門的な建築議論を食事をしながら楽しくお聞きした。最初は緊張したが、食事の終盤、はしごしたパブでは気楽にお話ができて有意義な時間を過ごせた。皆さんとお別れし、僕とKMさん、NGMさんと近くのARY夫妻のお宅へお邪魔しお茶をいただく。こちらでも建築議論。長い1日、、NATIONAL TRUSTの建築探訪、住宅の座談会、建築生産系のアカデミックな議論、そしてARY夫妻宅での建築座談会番外編と内容の濃い土曜日となった。23時過ぎお暇、NGMさんと別れ僕とKMさんはバスに乗車。KMさんはもはや英国に住んでいないので、今はDNEL宅に泊まっているのだそうだ。DNELのフラットは僕のフラットから歩いて5分のところなので同じ方法で帰宅。

帰宅してからシャワーを浴び、ブログを執筆。KUBO-Cと連絡、今日はこれから地鎮祭だそうだ。26時過ぎブログ記事書き終わる。写真編集もする。ふう、盛りだくさんだった。そろそろ眠るか。。