現場にいく。RED WINGはまだ履いていない

5月1日、火曜日。

9時半現場、SNとDNYの2人が揃ってからMRTNと4人でサイト内をウォーク。今週の金曜日にPHASE1の仕事が終わる予定なのでSNAGGING LISTを列挙。SNAGとは思わぬ障害、妨害という意味であるけれども、建築現場でSNAGGING LISTといえば最後のやり残しリストを意味する。基本的に僕が全体を把握しているので、SNとDNYの前でMRTNに指示。12時半頃終了。SNの車に乗せてもらい事務所へ。19時半迄事務所。

帰り道ようやく季節は夏に移行したような陽気を感じた。帰り道の写真をいくつか。もっとも近いパブの1つであるここは、橋のたもとにあって外から見る限り良さそうなパブだ。でもまだ1度も行った事がない。今度試してみようか。橋の上から西の方角を眺めるとこんな感じに風景が開けている。天気がいいと尚更開放感がある。19時半頃の写真。

カメラを片手にフラットに戻る。その途中ふと脚が止まる。そういえば僕のフラット敷地内の道には所々に詩が刻み込まれた石がセッティングされている。上記に貼付けた写真の様に。僕のフラットから徒歩10秒のところだ。何と刻印されているのか。

London

I wander thro' each charter'd street,
Near where the charter'd Thames does flow,
And mark in every face I meet
Marks of weakness, marks of woe.

In every cry of every Man,
In every Infant's cry of fear,
In every voice, in every ban,
The mind-forg'd manacles I hear.

How the Chimney-sweeper's cry
Every black'ning Church appalls;
And the hapless Soldier's sigh
Runs in blood down Palace walls.

But most thro' midnight streets I hear
How the youthful Harlot's curse
Blasts the new born Infant's tear,
And blights with plagues the Marriage hearse.

ウィリアム・ブレイクの「ロンドン」という詩の一部だとは知らなかった。

ロンドン

わたしはロンドンの巷を歩く

傍らにはテムズが流れる

そして出会う人の顔ごとに

弱々しさと苦悩を読み取る

あらゆる人のあらゆる叫びに

あらゆる子どもの泣き声に

あらゆる声に あらゆる呪詛に

私は宿業にさいなまれた声を聞く

煙突掃除の子どもたちが泣いても

どんな教会も助けてはくれない

不幸な兵士たちのため息は

宮殿の壁を血に染めてうつろう
  
真夜中の巷でわたしが聞くのは

若い身空で売奴となった女の呪い

呪いは幼子の涙を吹き飛ばし

新婚の団欒も疫病で滅ぼす

翻訳はこちらのウェブサイトから借用致しました。


この詩は18世紀末のロンドンの町を歌ったのだそうだ。そうだった、ロンドンは甘ったるい町ではなかったのだ。いつも歩いて帰る時に眺めていたものだけど、意識してみなかったから素通りしていた。気がついてよかった。天気がよくて陽気だとかいって、気を抜いては駄目だということでしょう。

ところで最近の小見山さんのブログは気合いが入っていて、恐れ入る。更新がデイリーに近くなっている。その上、コンテンツは僕のブログと比較にならないほどまともで充実している。同じロンドンにいるのにこの差。うーっんん、、、負けてられない。以下リンクである。

http://blog.goo.ne.jp/yosuke_googoo/
http://blog.goo.ne.jp/yosuke_googoo/
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