公になる。手紙くる。

2月20日、月曜日。

BD ONLINE、AJ、DAILY TELEGRAPH、GUARDIANをはじめ多くのメディアが今日、ダミアン・ハーストに関するとあるニュースを公表した。「Damien Hirst to build 500 eco homes」と題されている。「500のエコハウスを建てる」。ようやくこのニュースが公になり、現実味を帯びて来たのだなという感じを受ける。1年以上も前から我々の事務所とダミアンが共同してきたプロジェクトで、僕も長らく関わっていた。地域のりジェネレーション並びにイギリスのタウンプラニングの見本 / national blueprint となるようなプロジェクトにするのだというダミアンの希望は実に難題であるので我々としては気合いが入る。

DAMIEN HIRST TO BUILD 500 ECO HOMES
http://www.telegraph.co.uk/culture/art/art-news/9086620/Damien-Hirst-to-build-500-eco-homes.html

ところで、相次いで母と祖父母から手紙がやってくる。2人の誕生日に先駆けて手紙を2通送ったのでその返信手紙であった。励みになります。祖母の手紙には飛騨高山へ旅行にいって飛騨高山美術館でガレの作品を観たと書いてあった。そして以前これもまた旅行でいった金沢の近代美術館よりも「はるかに」良かった、「中身と入れ物を比べても話になりませんね」と、いう感想も書かれているので、これは直接的なモダン建築批判である。この感想は以前にも直接話をして聞いた事もあって話がとても面白いのだ。「汚い段ボールが置いてあったり、プールが上にあったり、真っ白でわけのわからんとこやった」。京都の田舎老人団体はぽかんと口を開けてすーっと通り過ぎて行きましたという事だった。良いヒントになりそうだ。