色々な土曜日

12月3日、土曜日。

金曜日の夜、しっかり寝る。寝たつもりだけれども朝早くに目覚める。再び眠りについて起床。寝た気がする。さてパソコンのスリープを解除してスカイプのオンライン状況を眺めてみるとやはりばあちゃんがオンラインになっていた。コールしてみたらやはりT君が登場。火曜日にこっちでTKんちでサッカーを見ていたT君は京都で僕の家族等と食事をしている。予告通りの怪奇現象である。僕はこちらでちびちびとT君がくれた柿の種を朝ご飯に食べながら映像を眺める。スクリーンの向こう側ではおじさん特製牛筋コトコト屋台風おでんとばあちゃん特製料亭風の京風おでん。どうやら、どちらがT君の口に合うか対決しているらしい。T君はそりゃどちらが旨いかなど決定できないだろう。決めりゃあそりゃ気まずくなるのだもの、口上手なT君はうまく逃れられるだろうか、いや関西仕込みの話術はそんなに簡単に突破できない、、ましてや6人に囲まれては、、言語学のプロT君でも無理だな。僕がいつでもこちらからリアルタイムでフォローできるものの、ぼくはそんな事はしない。観てる方が面白いし。まあ、それはそうと柿の種はしかもT君の食べさしで、もはや湿っているので惨めさは倍増する。しかし怪奇現象は眺め続けなくてはならない。シュールな映像である。2時間ずっと映像は垂れ流し、みな食事に夢中。ダシのいい香りがすぐそこ迄やってくる。


左のロンドン(私)と右の日本。スカイプのスナップショット。
何故かT君は僕の家族と共にそちらにいる。

午前中はスカイプ上映を観た後掃除並びに洗濯。シャワーを浴び外出。まずはクリーニング屋にいって諸処の用事で大家のもとへ。一端フラットに戻りAAスクールへ。AAの前にはクリスマスカードセットを購入。今年も沢山書くぞと気合いを入れる。AAスクール、コミさんのみ。最初は僕とコミさんのみで、SAKIさんが登場し、バスに乗って西か東の果てまでドンドコ夢旅行を楽しんだMARUが遅くに到着。皆でそうだ、MEIMEIのオープン事務所に行こうとなって、TOH SHIMAZAKI建築事務所に行って事務所観察。ONのMEIMEIを眺める。


MEIMEIの勤める事務所はおサレなところにあるのだ。ギターやドレスをつくるアトリエなどと並んでものづくりMEWSみたいなコミュができているのだそうだ。

皆でANGELまで上がって食事。タイ料理をぺろっと平らげる。コミ夫妻と僕は早めに抜けてとなりのSADLER'S WELLSにてダンスを鑑賞する。19時過ぎENDさん現れる。ENDさんはこのブログを通して知り合った方なのだが、知り合い方が現代風である。以前もここSADLER'S WELLでダンス鑑賞していたKOMI夫妻のすぐ近くにENDさんが座った。そのENDさんは、KOMI夫妻をみて「あ、日本人だ。はて、、どこかで会った事あるような、、」と思い切って声をかけたそうだ。そして、恐る恐るすいませんtakishii@Londonというブログで見かけたんですが、、、KOMIYAMAさんですか、、と。そう、こうして今回の4人でダンスを観る会が実現されたのであった。

UNDANCEというコンセプトで第一と二幕に別れている。前半はUNDANCE、文字通りの解釈でDANCEはUNー。DANCEと思わしき身体の運動は見られなかった。ダンサー?いや歌っていたので歌手の前に薄い膜があってそこに映像が流されている。観客は3Dメガネをかけその映像を眺める。映像の裏側(薄い半透明の膜の裏)ではテーブルとイスが1つずつ配置され演者と共にストーリーをつくっている。3Dメガネを通してみる映像は演者の記憶する風景、その場面を反映する映像となっていた。記憶を映像として再現・描写する試みであった。

第二幕の前に休憩を挟む。SADLER'S WELL名物、おいしいアイスクリームをぺろりと平らげ第二幕へ。UNDANCEというくくりだから、まさか再びUN-なのかもと4人共不安になるがムーブメントのあるダンスらしいダンスが拝見できた。こちらも実物ダンサーと共に映像が利用される。映像は建築の模型をつくる時に使うカッティングマットの様なグリッドと数値が書かれたテンプレートを下地にしてその上に映像が流されている。映像は映像の前で踊っているダンサーと同じ動きをしている(様に見える)録画映像であった。これは恐らく、音楽で言うところの楽譜、建築で言うところの設計図、ダンスでいうところのなんていうんだろう、、テンプレートかなという印象を受ける。そのテンプレートとしての映像の前をリアルタイムで音楽に合わせてダンサーがそれをトレースする、あるいはわざと少し異なる様な動きをして、録画映像とリアルタイム、過去と現在のスーパーインポーズ(重ね合わせ)が我々の目には飛び込んで来て、それはつまりその差は何なのかという事を考えさせられるような仕組みになっている。説明によれば「UNDANCE is about undoing, unraveling, unwinding」、「UNDANCEは取り消すこと、明らかにすること、解きほぐす事」という事であるようだ。グリッドの上にプロジェクトされていた過去の映像はつまりはフォーマット、こういう風に踊れという指令であるとすれば、UNDANCEというコンセプトに基づいてダンサーは若干異なる動きをする。より自由にその映像の前でのびのびと踊っているのだ、、、とこじつけてみる。WAYNE McGREGORというモダンダンスの振り付け師として有名だそうだ。


FROM http://www.sadlerswells.com/show/Turnage-McGregor-Wallinger-UNDANCE より

夕飯(2回目)はBINCHOで焼き鳥。いつものSOHOでないところのBINCHOでいつもと違う場所、道、店でとても新鮮だった。料理もうまかった。4人共満足。電車で皆さん帰宅。お疲れさまでした。