日本の情報をえる

早朝6時に、目が覚めた。
昨晩ベッドに横になったのが2時過ぎで眠いはずなのに、不安感や焦燥感が拭えずすぐに目が覚め、結局全然眠れなかった。昨晩25時辺りに観ていた東電の会見中継、冒頭で「このたびは、、」と地震発生後初めてと思われる謝罪があり、引き続き具体的な現況を述べていった。発言内容は変わらず曖昧で、詳しい事は調査中と繰り返した。会見後の質疑で一人の記者が、今まで何度も会見しておいて今回初めて謝罪した意味は、手に負えなくなる一線を越えた事を意味しているのか、、、と質問した。その質問に対して東電側数人がうつむき数秒沈黙したのをみて、息をのんだ。嫌な予感がしたので家族に連絡して、東京で働いている弟に再び気をつけろよと伝えておいてくれといって昨晩は寝た。こんな時にインターネットがつながらない、と小見山君から連絡があり現況を教えてほしいということで、スカイプ越しに現状を説明した。2人ともなかなか寝付けず。2人だけではなく、ロンドンにいる日本人がみな不安におもっている。今日の仕事終わりにはSHARI3のメンバーで集まり、明日提出のコンペ最後の仕上げをしていた。最終のイメージをBINGに送信し、昨晩は横になった。

各都県で場所によっては通常の100倍を超える量の放射線が観測されたとする記事を見つけた。ただ100倍といっても直ちに健康被害がでるような量ではないようだ。原発の状態が早く改善することを祈るばかりだ。

地震による原発事故を受け、ヨーロッパ各国は瞬時に行動に移している模様。スイスは既存原発の改修と新規建設を一時中止、老朽化した原発の更新計画を凍結するとしたそうだ。ドイツは国内の原発17基の内、1980年以降稼動している原発7基を3ヶ月一時停止しにするという決定をくだした。すでに12日には、シュトゥットガルトでは6万人の反対者が原子力発電所を囲んで人間の鎖をつくったそうだ。原子力発電の今後の行方は注視すべきだ。原発に対す見直しと共に、フランスは日本にいる自国民への国外退去勧告をだしているようだ。イギリス、アメリカは特別な勧告はだしていない。

ロンドンでの生活もしなくてはならない。火曜日仕事終わり夕飯の買い出しへ。スーパーにならんだ食品をみて被災地の人々を思う。世界中の食べ物が臨機応変に平等に分配される様なシステムはないのだろうか。と思いながら今週分の買い物をする。夜スカイプにて両親と会話した、弟は関東から実家に帰ってきたそうだ。このタイミングで日本に一時帰国したT君とも会話をし、日本の状況をきく。T君のおばあちゃんにもご挨拶する。不安定な状態が続く日本、くれぐれも気をつけてほしい。