ガリバー、構造主義ときて、秘密の花園

1日ずっと部屋にいるのも飽きてきたので、それならばと重い腰を上げて外出した。外で本を読むだけでずいぶんと気分が違う事に今更ながら気がつく。部屋に閉じこもるよりずっとましだった。センターのスターバックスにいってコーヒーをたのみ読書。Gulliver's Travels / Jonathan Swiftはリリパットの国を出発して、次の旅に差し掛かったところで、休憩。日本語の本に切り替えた。はじめての構造主義橋爪大三郎著は2回目の通読だった。日本語で読むと当たり前だがとても早い。

かなり暗くなってからフラットに戻り今度は映画。TK君に借りたDVD、THE SECRET GARDEN / AGNIESZKA HOLLAND。メアリー・レノックス役のケート・メイバリー、序盤の子供とは思えない物悲しい表情がなかなかよかった。後半に向けて徐々に笑顔を見せ始める。舞台となるヨークシャーのマナーハウス(領主の家)が、事務所でやっているMANOR(領主の家)とあまりにそっくりなので驚いた。こういうのを見ると俄然やる気が出てくる。映画を通して一切のCGが入っていないから、シークレットガーデンの泥臭さや濁った水、枯れた草木などが逆に生気に満ちたガーデンのリアリティさを描写していたように思う。マーティン・アレンのコスチュームデザインは英国的で、質素ながらおしゃれでとても良かった。

ガリバー、構造主義秘密の花園メディウムを転々とし頭を回転させた1日だった。本の結びに、「構造主義ー自文化を相対化し、異文化を深く理解する方法論」とあった。スウィフトの社会風刺と、イギリスファンタジー文学(映画だけど)をみて自分が生活するこの国を深く理解できるか。まだまだ足りなそうだ。

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