金曜、AAな夜

夕方になると仕事場ではすっかり緊張感がなくなる。ミーティングルームではみなでワインを片手にマイケルの誕生日を祝う。綺麗なワイングラスとデカンタが素敵なギフトだった。その後フランシスコとパブを転々とし、建築の話をする。もうワンステップ深みに到達した気がする。更に深めて、しかし解りにくくするのではなく簡潔クリアにするそして最後にひねる。さすれば、牛追い祭りとか、トマト投げ祭りの様な奇妙さを帯びるはずだ。

AAサマーショーのオープニングへ。久方ぶりの友達にも会えてよかった。皆元気そうだった。外には毎年の様に仮説パビリオンが建設される。近年はずっとパラメトリック建築の典型といえるものが提案されている。展示全体もそうであった。都市のコンテクストにこの異様な造形を発見した時のちょっとした驚きは良い。でも近寄って行くことで解像度が高くなり段々と細部が見えてきて発見される何とも言えないマテリアル感、大雑把感、インタラクティブ性の無さは何だろうか。あるアルゴリズム的プロセスを経て生成された形であるはずだが、アルゴリズム建築はパソコン上で形態を模索し、進化してるプロセスを画面を通して眺めている方が余程美しい。建築自体が生きて思考する状態がみられる。で、固まった瞬間それは死んでしまう。


From http://www.dezeen.com/ より

ヨーロッパ在住の日本人によるブログ ONE CLICK PLEASE♪ /クリックお願い致します