5月28日、月曜日。
みなホリデーにでているのだろうか。いつもなら道が車やバスで混み合い騒がしいのに静かだった。変わらずの快晴。ボスが「TAK I NEED YOUR HELP!! MOST IMPORTANT THINGS THAN ANY OTHER PROJECTS. / TAK、助けてくれ!!どのプロジェクトよりも一番重要なのだこれは」といって画面上のディテール図面、CADソフトをシャットダウンさせられる。変わりにフォトショップとイラストレーターが起動する。
ボスの娘の誕生日パーティーのフライヤー(A5サイズの招待状)だ。これは何よりも難しい。題して「BUTTERFLY & HELICOPTER / チョウチョとヘリコプターパーティー」だ 。学校に古いロンドンの貸切バスがお迎えに上がり、一行はピザ屋さんへ。たくさんのピザをアイスクリームを食べて、ボスのお家へ(豪邸、僕のデザインした家具やらシャワー室もあるゼ)向かい、そこへ何とウサギを連れたマジシャンがやってくる。フェイスペインティングのプロもやってくるんだぞ、そして紙飛行やチョウチョを飛ばし競い合うんだ。。。お帰りはまた変化変わったバスでお家迄送ってくれるんだぜい。。。といった筋書き。
このストーリーを娘のSSKAちゃんが考えだして、パーティーに仕立てたのさ、みたいなそういう雰囲気が一目で分かるフライヤーにするのだ。難しすぎる。ミニマルな窓ディテールを考える方がよっぽど簡単だ。ボスが既に手作りで用意していたコラージュやらたくさんの猫が敷き詰められたラップング用紙などをもってくる。僕はフォトショップ上で、ピザ屋、アイスクリーム、マジシャンや蝶のイメージなどをトリミングしレイアウトする。ふう、、隣りにボスが座り一緒に画面上でデザインする。もっとJAZZY / ジャズィーにしてみようとか、もっとフワフワっというかんじで、みたいな会話が永遠と続く。何度もプリントアウトし色合いやバランス、スペリングなどを確認。最終的に印刷業者に入稿し、バイク便の速達で送り返してもらい30通ほどのフライヤーが完成する。ふう、疲れた。
ようやく僕はこれで光井戸の窓の見積もり図面に移動できる。すでに16時。。。ボスから!よくやってくれた!すばらしい。これも仕事なのである。