2年前の7月7日にロンドンで同時多発テロが起こってから今日で2年が経過したようです。なので今日は街を歩かない方がいいと言われておりましたが、危機管理不足のため普通に外出。無事に帰ってきました。外では夜中でも銃声(いや花火だろう)の様な音が聞こえます。警察とヘリコプターを沢山みた日でした。

午前中、友人達とWHITECUBEに現代アーティストの展示会を見に行った。アーティストはダミアン・ハースト(Damien Hirst)といいます。イギリスでは有名らしいけれども、僕は全く知りませんでした。それに展示会に行くのに、この人が油絵を描くのか、彫刻彫ってるのか、それともメディアアートみたいなのか、、それすら知りませんでした。作品は一般的な想像を超えて、実際かなり衝撃的な展示でした。ちょっと悲惨でショックを受けます。まず衝撃的だったのが、闘牛かそれとも食肉用なのか解りませんが「牛」でした。牛が白い鉄の四角いフレームの中でホルムアルデヒド漬けにされて柱に縛り付けにされて、さらに沢山の矢で射ぬかれているものでした。題名は「Saint Sebastian, Exquisite Pain」。訳すと「聖セバスティアヌス、極上の痛み」という感じ。その後ろには開胸された3体の動物(何か)がキリストのように十字状にはり付けて固定され展示されているもの。別館のWHITECUBEでは、羊、鮫、牛の輪切りののホルムアルデヒド漬けが同様にガラスのボックスに入れられ展示されていました。今回の展示会では展示されていませんでしたが、過去の作品には「A Thousand Years」という作品があってガラスケースの中に、牛の頭が置いてあり、そこに蛆と無数の蝿がたかっているという作品があります。そういう生と死に関する問いを観察者に投げかける作品をつくっているようです。WHITECUBEはその名前からイメージが先行するように、まさに白いガラスと鉄の建築です。その中にこういう惨い(見た目はちっとも汚くない、かなり美化されている)作品が並べられると、建築と展示品の強いコントラストから何とも悲惨な気持ちになります。

http://www.whitecube.com/