MACKINTOSH ARCHITECTURE@RIBA

午前8時に目覚める。目覚めるも肉体がほとんど動かず。iPHONEでニュースを読みながら過ごす。国立競技場、950億の代案が政府案で支持されているとのニュースを読む。3000億円が、2000億円に削られ、その更に半額を行くという案。うとうとしながら読んだのだが本当なのかな。起床後、窓を開け放ち空気を入れ替えて部屋の掃除をする。KUBO-CとFACETIME、京都の婆ちゃんとSKYPEをしてから外出する。

バスでREGENTS PARKの南端に向かう。そこから歩いて5分ほどでRIBA / ROYAL INSTITUTE OF BRITISH ARCHITECTS / 英国王立建築家協会へ。無料の企画展示MACKINTOSH ARCHITECTUREへ。CHARLES RENNIE MACKINTOSH / チャールズ・レニー・マッキントッシュの回顧展示会である。60のオリジナルドローイングが鑑賞できる大々的な回顧展。若かりし頃の設計競技案、ドラフトマン時代のドローイング、そしてGLASGOW ART SCHOOLやHILL HOUSEなどのドローイングまで幅広く取り扱っている。

入り口の壁に大きく表示された年代表をじっくりと眺めながらどういう経歴をたどったのかを学ぶ。彼の経歴と共に歴史年表も平行して表示されていたので、何歳の時に何を設計しどういう社会的背景があったのかなどを想像しながらたどっていった。年表を頭に入れてから、ドローイングを眺める。22歳でこれか、、、とため息が出るほど緻密なパースペクティブを鑑賞して興奮する。インクのドローイング、鉛筆の下書きもかすかに残っているのが伺える。ステンドグラスの装飾もしっかりと事細かく描かれている。陰影はペン先の太さで調整されている。樹木がユニークな描き方をされているのも興味深い。

マッキントッシュはどうやらHONEYMAN AND KEPPIE設計事務所にて非常に可愛がられたようだ。最初はドラフトマンだったが、次第にディテールを任されたり重要な役割を担い始め、設計競技となるとマッキントッシュの才能が存分に発揮された。そしていずれパートナーレベルにまで達する。HONEYMANとKEPPIEという人物2人がいる。HONEYMANはデザインができる人物で、そしてKEPPIEは事務所のビジネスを担当している人物。非常にバランスがよかったようだ。

順調だったマッキントッシュの人生の転機は20世紀に入ってから訪れる。HONEYMAN AND KEPPIE事務所が解体された後、MACKINTOSHとKEPPIEとのパートナシップも1913年に解消された。KEPPIEのビジネスセンスがマッキントッシュにはなかったし、建築のテーストは折衷主義からアメリカン・ボザールに影響を受けた古典主義へとシフトしていった。更にはグラスゴーの経済状況も悪化。これを期にマッキントッシュの建築家としての活躍は悲しいことに低迷する一方であった。イングランド、そして最終的にはフランスを新たな拠点として、残りの人生を絵を描く事に捧げた。


UNBUILTの模型達

この展示の最後に展示されている建築図面は1920年ロンドンのチェルシーに計画されたアーティスト・スタジオであった。提案をしたものの、土地の所有者よりSEVERE PLAINNESS OF THE DESIGNS / デザインのひどい質素さに対して反対され、3つの内の1つだけしか建てられたなかった。1920年だからマッキントッシュが52歳の時だ。これが最後のプロジェクトになった。ビジネスセンスがなかったことでマッキントッシュの建築家としての活躍は下がる一方、あれだけの名声を得てもはやりKEPPIEのようなビジネスマンがいないと成立しないのか。少し悲しいことだけれども。


マッキントッシュ最後のプロジェクト


マッキントッシュ最後のプロジェクト、上の図面との関係は説明がなかったのでわからない。代案か。

展示の後は稲門会のイベントいざよい会の会場であるパブでメニュー等の確認と打ち合わせをパブの兄ちゃんとする。メニューが刷新されたことで今まで注文していた食べ物がなくなったので、代わりになるようなものがあるかなど色々と議論をして決める。10分ほどである程度確定したので終了。CHRにお礼を言ってパブを出る。後はセンターをブラブラと散策したりカフェでくつろいで本を読んだり。

夜は日本から帰国したTKYM氏と久しぶりの夕食。MAOTAI KITCHENへ。ここの中華はうまい。GUIZHOU PROVINCE / 内陸の貴州省貴州料理が食べられるレストランで、いつも手で伸ばした麺や刀削麺などが美味しい。腹満腹になるまで食べる。久しぶりにここまで食べた。

しかし食後、カフェに移動して、コーヒーとケーキを食べた。最近出来たTKYM氏おすすめのチョコレートのお店で、店内でコーヒー、ケーキも食べられる。貴州料理で胃は満杯になったんだけど、まあ少し動いたら腹は減る。TKYM氏の日本での話などを聞きながら22時過ぎまで。バスで帰宅し、シャワーを浴びる、ブログを更新し、さて寝るかな。