SONIA DELAUNAY展へ @ TATE MODERN

午前9時頃起床、窓を開けて空気を入れ替える。いい天気で気持ちが良い。朝食を食べてからKUBO-CとFACETIME。色々と決めなくてはならないことがあって色々と話し合って決定。いい感じで進んでいる。一時中断してフラットの掃除洗濯を始める。1時間程で終了して再びKUBO-CとFACETIMEをする。そして外出。

TATE MODERNに来てみた。と、入る前に近くのパン屋でサンドイッチとコーヒーを飲んだ。

空腹が満たされたのでTATEにもどる。SONIA DELAUNAY / ソニア・ドローネー(1885ー1979年)、ロシア生まれのフランス人の画家の英国初の回顧展である。旦那はROBERT DELAUNAY / ロベール・ドローネー、先駆的な抽象画家であった。ソニア・ドローネもまた抽象絵画を描いた女性画家である。若い頃からの絵画作品から始まり、抽象化の過程を観ながら、ファッションやテキスタイルを経て、晩年で再び絵画へと回帰するという流れであった。以前同じTATE MODERNで鑑賞したマーレヴィッチ回顧展を思い出すと、彼の若い頃の作品は具象に近くてそれが抽象化していくプロセスが観れたのだが、SONI DELAUNAYは初期の作品からすでに抽象化しており、絵に現れてくる幾何学が晩年までぶれずに貫き通して描いているところが印象的だった。どの絵を観てもこれはSONIA DELAUNAYだ、と断言できそうな、そんな絵が多かった。

旦那のROBERTが印象主義キュビズムに影響を受けて抽象化の道筋をたどっている時にSONIA本人も同じ道をたどった。鑑賞していてバウハウスのモホリ=ナギとかジョセフ・アルバース、それとかヨハネス・イッテン、カンディンスキーなどが頭に浮かんだ。バウハウスの人達は色彩に対して科学的にアプローチしていたけれども、SONIAはもっと感覚的、詩的な実験のように感じた。縦長の掛け軸のような絵画 PROSE ON THE TRANS-SIBERIAN RAILWAY AND OF LITTLE JEHANNE OF FRANE 1913があったそれをみてそう思った。左半分は色彩表現、右半分は散文。モスクワからパリへの電車での旅をSONIAは色彩で、詩人であり友人のCENDRARSが詩で表現したようだ。


From http://uploads4.wikiart.org/images/sonia-delaunay/prose-of-the-trans-siberian-and-of-little-jehanne-of-france-1913.jpgより。このブログ史上最も縦長の貼り付け画像かもしれない。


ELECTRIC PRISMという題名の絵は、電気の光を描き、ポルトガル・スペインに滞在した時に描いたものはフラメンコ・ダンサーのダイナミズムを描き、衣装デザインにまで至った。それがファッション、テキスタイル、インテリアデザインまで広がっていく。画家という殻にとどまらず、ドンドン前進し新しい何かを追求していく様はパワフルである。それでいて芯がぶれていない。これが女性の強さかと圧倒される。観ていて楽しめる作品ばかりであるが、94歳という長い歳月をかけて作られた作品を鑑賞するとやはりどっと疲れた。

歩いてチューブの駅まで行って電車で家路につく。家の近くで野菜をかって帰宅。夕飯はご飯を炊いてレトルトカレーを湯煎して食べた。夜はSONIA DELAUNAYの作品集をみたり、カタログを観たりしながら、ブログを更新。